4月15日

スーパーロボット大戦V クリア
クリアしました。39話〜最終話までの感想です。




▼39話
ヱヴァ初号機の覚醒、天獄篇ではイベント処理だったけど今回は必要気力170で変身し自由に使用可能。「気力限界突破」付けないと使えない形態というのも例がないなぁ。
マジンエンペラーGとマジンガーZEROも登場。ZEROはバリバリにオリジナル展開やってるわりに、エンペラーの方は扱いがあっさり過ぎやしないかい・・・。発表時もヒュッケバインの方が反響あったし、ゲーム内ではZEROの方がべらぼうに強くて霞みがちだし、なんか不憫だ・・・。
クリア後にシークレットシナリオ発生し、隠しでヱヴァ13号機とカヲル君が登場。シンジ君にエースプラウド付けといて良かった。13号機の槍の戦闘アニメが天獄篇とかほぼ別物になっとる! シンジの乗機が選択式になった訳だが、トータルでは13号機の方が上だけど、ここは目新しさ優先で初号機を使います。


▼40話
シナリオ開始前にジェリド、ヤザン、レーンが仲間に。隠し要素だけど、宇宙世紀ガンダムの絡むルートまったく通ってないのに成立してました。
ジェリドとヤザンは過去のスパロボでも使用できた事はあったけど、ここまではっきり和解が描かれた事はなかったよなぁ。レーンも閃サハはこれくらいアレンジしないとペーネロペーが自軍で使えるなんて状況は描けないので、これはこれで良い。
地球での戦いが終結し、ここで部隊名が決定。いいだけ後半なんですけど!? 今回は特に部隊名は無いのかと思ってたよ・・・


▼41〜45話
以降はほとんどヤマトがメインのストーリーに。43話以降の分岐はナデシコを選択。
44話でクルツが死んだと思ったら次のシナリオでもう復活という、天獄篇と同じ事やってて笑った。45話でマイトガインにダブル動輪剣が追加。バリさんが原画やったと思われる勇者パースが超かっこいい。エグゼブの名セリフもあるよ。


▼46〜49話
46話でドメル艦隊との決戦。初期配置も多い上に増援が山ほど出て来る。原作なんてヤマト1隻でこれ相手にしてたんですけど。
47話でインベーダーと決戦。ヤマトの波動砲がついに解禁。MAP兵器なんて射程∞でイデオン波動ガンみたいだ!(元ネタは逆です)と思ったら、このシナリオのみだけでした。波動砲に関しては出渕監督の「人に撃ってはいけない」と監修を受けての事みたいね。
48話でイスカンダルにELS襲来。ELSってイスカンダルにも来るんだな・・・今回ガンダム関係は刹那が最重要人物だった。クアンタの武器カットインにミニティエリアが追加されており、もう完全にフェラリオ状態です。
49話でガミラス本星決戦。デスラー総統はさっさと撤退し、ガーディムとの決戦で主人公機に最強武器追加。隠しでヴァングレイIIも入手。


▼50話〜51話
終了メッセージでナインが「エースが25人」と言ってたので、調整してやったら50人くらい作れてました。最終分岐が発生し両方ともプレイ。
50話はフルメタクロスアンジュが決着。フルメタはこんな終盤の銀河の果てまで引っ張るとは思わなんだ。自軍の女性キャラの中からユリカ(人妻)やサリー(14歳)など何人も拉致って嫁にしようとしたり、撃破された時に全女性キャラからボロクソ言われるエンブリヲ君がキモ面白すぎた。Bルートではガミラスとは戦わず、エンブリヲラクスを攫ってSEEDとクロスオーバーしたり、フロンタルが登場するのが早かったり。
51話でマイトガインとマジンガーが決着。A、Bルートとも内容はほぼ同じ。マイトガインの最終回2次元問題はどう処理するのかと思ったら、そこには触れることなく別解釈で処理だった。まぁさすがにそこは原作再現しないよなぁ・・・。そして真田さんに論破されるラスボスって・・・。


▼最終話
モブかと思ったガーディム一般兵がラスボスだった。戦ってる最中にラスボスがキレ出して明るい雰囲気の最終決戦になるのはスパロボWを彷彿とさせますな。エースイベントでナインが「愛」についてのデータを採取している事が伏線になっている構成は巧いと思った。
Bルートではデスラー総統と決着つけてからラスボス戦。こっちではネバンリンナがキレず、メカ口調になってHP23000のが大量に出て来る。ラスボスが複数っていうのは初めてのパターンだなぁ。最後は波動砲が解禁するのでMAP兵器でラスボス一掃。最後は暴走したネバンリンナをマジンガーZERO、真ゲッターエヴァで押え込み、波動砲を喰らわせ反動を全機体で支えるという。燃えるイベントが追加。エンディングの内容も異なり、大筋の話は同じだけど、Bルートの方が情報量が多くなってます。
クリアデータの成績はBルート終了時で総ターン285。SPポイント40。エースパイロット数50人。
隠し要素はだいたい取れてました。条件を見ると、特定のキャラ同士を戦わせると成立するようなのが多いので、ちゃんと原作に合わせたプレイスタイルなら取れる。レギュラー固めて無双プレイでは取れない。となっているのは良い事だと思います。




▼最強ユニット5選

■1位 ZZガンダム
序盤から登場し、カスタムボーナスでMAP兵器が気力120で撃てるのが大きい。重力波アンテナと「戦術待機」を付ければ撃ち放題の狙い放題。


■2位 ナデシコC
グラビティブラスト(MAP)でも十分強いが、隠し要素の相転移砲(MAP)が射程が長く広範囲。特殊スキル「電子の妖精」も強力。


■3位 宇宙戦艦ヤマト
強力な武装の数々と「艦隊指揮」により自軍の中核。これで波動砲が自由に使えたら文句なしで最強だったんだけど。


■4位 マジンガーZERO
必要気力150は、エース、闘争心+3、魔神の心臓で初期値が135。それに1ターン目から「激励」を使って145になりすぐ可能。甲児のエースボーナスのコスパが高いので、とにかく強い。ゲッターより強いマジンガー、歴代スパロボ最強のマジンガーと言っていいかと。


■5位 νガンダム
後半はほぼ宇宙戦になるので、フィンファンネルの宇宙適応Sが強い。できるだけ早めに気力上げてサイコフレーム発動。エースボーナスとカスタムボーナス、Bセーブを付ければ、フィンファンネルと再攻撃で大抵のザコは1撃で倒せる。「魂」使った必殺技も強力。でもどうせなら閃ハサ出るしハイニュー出して欲しかったよ・・・




▼総評
『スーパーロボット大戦withヤマト』かってくらい、ヤマトが全体の3割くらいを締めるスパロボでした。ここまで1作品をフューチャーされたスパロボって他に無かったと思う。しかも特殊な立ち位置な故か、不思議なくらい違和感がない。1作品を中心として構成されるスパロボというのもアリなんだなと新鮮でありました。まぁこういう事できる作品なんて他に無いだろうけど・・・
シナリオ面では、新規参戦作をメインとしつつ、Z3から継続組には、宇宙世紀ガンダムがみんな和解するif展開など、違った切り口を見せるなど工夫が凝らしていたのは良かった。他にも色々とシリーズでも珍しい要素がいくつかあり、新鮮な気分でプレイできました。また平行世界がメインの話かっていうのは、ヤマトやクロスアンジュ出す以上はしょうがない事だとはいえ、何度も使える手ではないのは確かです。あとやっぱ「お前、死んだはずじゃ!?」って展開が多すぎる。これは名倉脚本の手癖なのかねえ。
ゲーム面では難易度は低め。特にボスのHPが低くて簡単に倒せる。これは「熱血」「魂」クリティカル重ねられるようになったのが要因でしょうな。ボスはもっとHP多くてもよかった。システム面ではExCを駆使すれば精神コマンドとは別の選択肢が生まれ戦略の幅が広がったので良かったと思う。行動終了後も精神コマンド使えるようになったので、思いのほか便利だった。今まで意識してなかったけど、使うの忘れてリセットしたのが結構多かったんだな・・・。敵フェイズでも使えるのは難易度が下がるので使わなかったです。


で、自分的に一番ひっかかったのは、タッグシステムの廃止です。ゲームとしてのシンプルになった分、タッグの敵をいかに2機同時に倒すか、またはALL攻撃で一掃するか、という要素が無くなり、シンプル過ぎて物足りず。色んなキャラをまんべんなく育てるプレイスタイルの自分としては、毎シナリオ事にいちいち出撃ローテーションを考えるのが面倒でモチベを維持できなかった部分もあります。
あとMAP上イベントシーンで補欠のキャラが戦艦の中からセリフ言ってるのがなんか萎えるんですよ。クロスアンジュのシナリオだったら全員出撃させたいんですよ。2機1組システムは、UX以降ずっと研鑽を重ね続けて完成させたものなので、SLG苦手な人やライトユーザー向けに、わざわざ合わせる程の事か・・・? というのが偽らざる自分の気持ちです。


総じて見ると、スパロボの基本に立ち返ったように内容で、スパロボ初体験の外国人や、久々にやる出戻りプレイヤーなどにも満足できる内容だったかと思います。主人公は男女選択できてスーパー系/リアル系選択あり。キャラグラフィックは全員新規。戦闘アニメは天獄篇流用のものもカットインの追加など手直しあり。シナリオのボリュームは十分あり。天獄篇から開発期間1年10カ月でここまで仕上げたのは十分凄いと思うので、今後も2年に1本ペースを維持し続けて欲しいであります。