ka.signature METAL ROBOT魂 ヒュッケバイン レビュー


1995年発売『第4次スーパーロボット大戦』に初登場したリアル系主人公機。スパロボとしては初のプレイヤー主人公を採用。プレイヤーは名前、性格を設定し、搭乗機体をリアル系のヒュッケバインスーパー系グルンガストのどちらかを選択。自分の分身として使用するため版権作品とは別に愛着を持つプレイヤーも多かったようです。また、当時は厳密な区別の無かった「リアルロボット」「スーパーロボット」という呼称を用いた草分けだと思われます。
『第4次』はPSに移植され、そのリメイク作である『スーパーロボット大戦F』にもヒュッケバインは登場。SSとPSの2ハードで発売されたので、売り上げ換算から考えて知名度は十分にあったと思います。その後、スパロボαシリーズでは後継機が次々登場し、OGシリーズではデザインをリファインされていきました。
で、なんやかんやあって
2016年。スパロボ25周年記念作として発表された『スーパーロボット大戦V』のPVにて、ヒュッケバインの当時と変わらぬ姿での参戦にファンはド肝を抜かれました。「姿形と名前まで変え、お勤めを果たしたヒュッケバインが!?」と、あまりの衝撃にツイッターのトレンドワードに上がったくらいです。しかもka.signatureとして商品化決定。バンダイヒュッケバインの商品を出す、という事実に形容しがたい感慨を覚えたものです。
しかし、商品化発表から半年以上音沙汰なし、スパロボVもとっくに発売されてるのに続報なし。「まさか、また・・・?」と思い始めた2017年末、ようやく詳細が発表され受注開始。開発担当者によると「Vの戦闘アニメで見た事ないギミックあったので作り直した」んだとか、担当者のこだわりによる物だとすれば納得するしかありません。このように、ユーザーをヤキモキさせるのが、バニシングトルーパーと呼ばれたヒュッケバインの魅力なのかもしれませんね!(なわけあるかい)
以下レビュー








▼正面。本体色は初期カラーであるスカイブルー。
ちなみにこの色はボークス製アクションフィギュアで「アーリーカラー」として商品化された事もあります。








▼バストアップ。
画像では解りにくいですが、スカイブルーとイエロー部はパール処理がされています。







▼背面。
腹部とバックパックに製造箇所とコピーライトの印字が目出つのが残念ポイント。薄め液で消せそうだけど、とりあえずこのままで。







▼背部ウィングからはスラスターが展開。
これがOG版から追加されたギミック。







▼ウィング上部にはマイクロミサイルが展開。
第4次、Fでは戦闘アニメのないMAP兵器だったので、どこから発射しているのか不明で、OGではオミットされたもの。Vで登場するに当たって復活し、ウイング上部に内蔵されている設定に。
これを見た開発担当者が作り直しを決意させたという・・・








▼ロシュセイバー







▼これもどこに収納されているのか不明だったので、今回の商品化で腰サイドアーマー内部に設定。








▼リープスラッシャー
手に持って投げるのではなく遠隔操作武器。6つに分割されて全身に収納されているらしい・・・







▼唯一の手持ち火器であり最強武器である、ブラックホールキャノン。








▼戦艦から射出され、腰部のコネクターに接続。







▼以前は普通に両手で構えていたけど、ヒュッケバインMk-IIのGインパクトキャノンと同じ方法になり、腰のコネクターに接続。これも商品化されてからの設定。










ブラックホール・キャノン、発射!
可動スタンドが付属し、安定したディスプレイが可能。








▼戦艦が入れない場所で使用するにはどうするの? という場合に対する対応。
背負う
バックパックにマウントラッチ。これまた今回からの設定。







▼COMPOSITE Ver.Kaエクスバインと並べてみる。同じVer.kaブランドなので並べた違和感はないです。
ぜんぜん面影ありませんが、フレームは同型機。








▼サイズがほぼ同じなので、エクスバイン付属武器もそのまま持てます。
フォトンライフルS装備。







▼グラビトンライフル装備。








▼せっかくなので、スーパーロボット超合金アルトアイゼン・ナハト付属のシシオウブレードも持たせてみる。







▼COMPOSITE Ver.Kaサイバスターと並べてみる。設定全長ではサイバスターの方が一回り大きいので、同スケールではありません。
このカラーリングでも第4次、Fで共演しており、スパロボ初期を代表するオリジナルロボ揃い踏みには感慨を禁じ得ないのです。




クオリティの高い全塗装は、表面処理の質感が非常に良く、おもちゃっぽさが全くありません。金属パーツの重量感。それによるポージングの安定感。新たに設定されたギミックなど、可動トイとしても見所は多く、立体物としての出来は十二分に良いです。

それよりなにより、思い入れありまくりな人間の意見として、むちゃくちゃカッコいい。ポーズなんて取らなくても、素立ちの状態を眺めてるだけで飽きません。14000円もするけど、買ってよかった。これスルーしたら絶対後悔するやつだ。これカラバリでOGカラーが出たら買ってしまうなぁ・・・ただ色変えただけでも何なので、ウェポンセレクトの武器をいくつか追加されたら買っちゃうなぁ・・・
そして、Mk-IIとMk-IIIも希望。アッシュとエグゼクスバインもお願いします。R-1にART-1にビルトビルガーとかOGカトキメカ全部出してくれぇ!