HGUC ムーンガンダム レビュー


『機動戦士MOONガンダム』主役機。
UC.0091、ロンド・ベルティターンズ残党軍との戦闘で、アムロ・レイは謎のガンダムタイプ「G-ドアーズ」に遭遇、苦戦するも撃墜。UC.0092、大破したガンダムの頭部と武装(サイコプレート)がコロニー「ムーン・ムーン」に漂着、住人に回収される。同時期、ミネバ・ザビを護送中のネオ・ジオンの偽装貨物船アタラント3が連邦軍との小競り合いから逃れるためムーン・ムーンに入港。先の戦闘で頭部を破損した試作MS「バルギル」にガンダムの頭部がデータ取りのため取り付けられる。それを追って来た連邦軍と、ミネバ暗殺を目論むネオ・ジオン過激派が鉢合わせした事でコロニー内に戦闘が発生。ムーン・ムーンの住人であるユッタ・カーシムは避難中に負傷したバルギルのパイロットであるアゴス・ラガートに代わりバルギルを動かそうとするが、過激派のMS「メドゥッサ」の攻撃を受けた際、突如として機体のシステムが起動。コロニー外壁に突き刺さっていたサイコプレートが起動し背部に装着、三日月を背負ったように見えるその姿は、目撃した人間から「ムーンガンダム」と呼ばれる。
バルギルはサザビーのプロトタイプ的な機体。サザビーっぽいガンダムみたいなデザインしてますが、ネオ・ジオンのMSにはバウとかドーベン・ウルフとか連邦系の技術を使った角ばったフォルムの機体が存在するので、設定的には無問題。ドライセンにだって胸に黄色いダクト付いてるし。
MOONガンダムは、主人公がガンダム乗るのに連載開始から1年かかる(コミックス2巻分)というペースですが、思えばユニコーンガンダムもデザイン発表から角割れしてデストロイドモード披露するまでけっこう時間かかったものです。本編登場と、コミックス1巻、2巻。キット発売のタイミングを全て合わせるなどガンダムエースの気合の入りようが伺えます。
以下レビュー。パーティングライン処理、部分塗装、ツヤ消しトップコートしてます。








▼正面。頭部とバックパックのサブアームを除けば、9割方はバルギル。
サザビーのプロトタイプというか、正確にはサザビーに至るまでの試作機のうちの一つ。登場時は頭部はティターンズカラー、胴体はバルギルのパープルという配色なので、何かの経緯があってトリコロールカラーになると。







▼背面。バルギルではファンネル装着していた部分にサブアームを増設。ここにサイコプレート装着。








▼バストアップ。頭部であるG-ドアーズという謎ガンダムの素性は現在のところ不明。技術的にはムラサメ研究所の流れを組んでいる模様。
キットはツインアイまで色分けされてますが、頭部は細かい配色が集中しているため、バルカンと頬部のグレーと、側面センサー部のグリーン部は塗装。頭頂部のアンテナもライトグレーとホワイトになっているので塗装。










ビームライフルとサイコプレート装備。








ビームライフルはバルギルのもの。サザビーのビームショットライフルのプロトタイプ。








バックパックにマウントされているビームトマホーク。サザビーとは異なり片刃。








▼前腕部からビーム刃を発生するバタフライ・エッジ。
取り外しが可能でサイコミュによるブーメランとしても使用可能。









▼最大の特徴であるサイコプレート。8基のユニットが連結されパイロットの脳波によって制御される攻防一体の遠隔操作兵器。
サイコミュを使用して赤く発光する部分など、ユニコーンのフル・サイコフレームと共通する部分もあるが、今のところ詳細不明。







▼キットでは8基すべてにジョイントが仕込まれており分離可能。








▼腕に取り付けるジョイントパーツによって、大型シールドにしたり、直列ブレードにしたりできます。
劇中でやるかどうかは判らないけれど。








▼前後で張り合わせも可能。こうするとフィン・ファンネルぽい。
ついでに右側のサブアームにロングライフルを引っかけてます。








ガンダムエースの付録キット、ロング・ライフル。
もともと逆襲のシャア劇場公開時のイメージボードでサザビーが持っていたもの。MGサザビーVer.Kaに付属し、サザビーの武器として広く知られるようになりました。









▼これがどうやらムーンガンダムの武器として本編に登場する模様。








▼RGサザビーと並べてみる。
形状は類似してるけどサイズがまるで違うので、やはり試作機のうちの一つという感じかと。





キットの出来は、パーツはパネルライン毎に細かく分割されており、色分けはほぼ完璧。合わせ目も頭部くらいしか出ません。組み味としてはデザインをアレンジしてパーツ構成を調整しているRGとも違うし、フルメタのキットに近い感じです。HGにしては明らかにオーバースペックで3000円もするのは伊達じゃないです。まぁ値段が値段なので、これが今後のスタンダードになる、というわけでも無いだろうけど。

MOONガンダムの登場MSは、現在のところZZ登場機体のバリエが中心ですが、デザイン段階からキット化を意識したものになっているようなので、今後の展開にも期待したいです。具体的にいうとリック・ディジェとシータプラスをキット化して下さい。