スーパーロボット大戦T クリア

▼クリアしました。
1周目でルート分岐のシナリオは全て通ってクリア。プレイ時間は72時間。

以下ネタバレ感想

 

 


最終成績は隠しルート最終話クリア時点で総ターン293。SRポイントは41。エース数は59人。トップエースベスト5はルリ117、ジュドー108、サイゾウ106、イーグル105、ノリコ97。
隠し要素は、ユニット、パイロットは全て入手。今回は条件が緩かったので、とにかく原作関係者で戦闘して撃墜を徹底すれば入手できる感じ。撃墜数はサブオーダーで簡単に稼げるし、やろうと思えば1周目でもパイロット全員エースにできたかも。


なんか今回、隠し要素に派手なのが無いなぁと思ったら、ヴェルビンと真ゲッタードラゴンは隠しの予定だったんだそうな。これは隠しにしない方が正解だったね。

 

 


▼ゲームバランス
スキルツリー廃止やサイドプランの無制限化なとシステムが簡略化されたのは良。新システムのサポーターコマンドは存在を忘れる事が多くて、ほとんど使わなかったとです。


今回は1マップあたりでLvが上がりやすく、ExCがどんどん貯まり、マルチアクション多用できるので難易度はいつもより低かった印象。それでも終盤は運動性フル改造で地形適応Sでも攻撃が当たるので、難易度ハードならそれなりに歯ごたえはありそうだけど。


最終シナリオの「ティランド30機以上になるとゲームオ-バー」という条件で、1ターン目はとりあえず下がって敵を固めてからMAP兵器で処理しようとしたら、2ターン目で問答無用でゲームオーバーになり目が点になった。さらにダイガイアン2号まで出てきて、これスパロボ初心者だと対処法が分からなくて詰むんじゃないかしら。

 


▼強力ユニット5選

ラー・カイラム
個人的に最重要ユニット。ブライトさんの艦隊指揮スキルのお陰で、周りにいれば敵フェイズで落とされる事はまずない。


ZZガンダム
V、X、Tの3部作通してスペックに変動がなく、ずっとハイメガキャノン(MAP)にお世話になりっぱなしだった。サイレントヴォイスのボーカル曲も何回聴いた事か。


ガンバスター
わりと序盤で仲間になるが、耐久力があり武装は遠近MAPがまんべんなく揃っており弱点が無く普通に強い。射程の短いホーミングレーザーの射程に入れるため、最前線に立たせ続けてた。


ナデシコ
作品問わず毎回、猛威を奮う相転移砲は今回入手が遅め。これが追加されるまで「戦術待機」は大事に取っておいたお陰で、あっという間にルリがトップエースに。


ナイチンゲール
MAP兵器で削り役、長射程と再攻撃でザコも1発で撃破と、Xでも強かったが今回も据え置き。


他ではティラネード・レックス、NSX、キングジェイダー、Hi-νガンダムなどが強力
MAP兵器無し機体ではスーパー系ではスキルにより攻撃力補正がえらい事になるアルカディア号、真ゲッタードラゴン。リアル系はソードフィッシュII、ニューアーハンなど攻撃範囲が広くて回避できるユニットが重宝。

 

 

▼作品レビュー

ガンダム
最近の作品がなく、Gガンがメイン。『MX』でやった原作終了後の話をさらに突き詰めていた感じ。戦闘アニメは全て新規なので満足度は高い。中盤、満を持しての石破天驚拳はBGMと相まって待ってましたとテンション上がった。
復活の東方不敗は、敵かと思いきや、実は全ての行動が地球を愛するゆえだったという辺り、実に東方先生らしい。隠しルートエンディングでは、異星人ネタをやって笑うしかなかった。

 

他ではZZが今回も濃い。VではUCとメイン張って、Xはマシュマーやグレミーが登場して仲間になり、そして今回はハマーンが条件無しで普通に仲間になる。VTXシリーズはほんまZZ優遇3部作だったなと。

 


ガン×ソード
今回のメインのひとつ。端折ってる部分もあるけど、ほぼほぼ原作は再現していた。原作のシリアスとコミカルの入り混じった絶妙なノリや、敵としては異色の存在であるカギ爪の気持ち悪さは再現できていたと思う。ヴァンがドモンやアキトとよく絡んでたのも良いクロスオーバーしてた。
戦闘アニメもヴァンの多彩な表情も再現されて良かったけど、帽子の「チリーン」の再現が無かったのはなんでだろ。Kではやってたんだけど。あと原作最終シナリオでレイで死なない展開にアレンジされたので、ちょっと違う話になったのが残念というか、原作ではレイが死ぬ事で高いテンション発揮してたからなぁ。これは永久離脱してもいいから再現して欲しかった。

 


レイアース
今回のメインのひとつ。ロボット出ずっぱりの作品というわけではないので、第1部の段階でイーグルが仲間になったり、ロボ部分を抽出して再現していた感じ。セフィーロが舞台になったのは分岐ルートの5話くらいというのはさすがに無理があったか、原作のサブキャラの出番はほとんど無かった。
光ちゃんの相手であるイケメン・ランティスには相応の出番が必要という事で、原作者公認でゲームオリジナル魔神が登場というサプライズ。魔神ザガードと対になってるという設定だけど、スパロボやってる人間ならグラフィック反転しただけなのは言わずとも解ります。
戦闘アニメは最強武器クラスでぬるぬる動くアニメは凄さは、思わず「おおぅ」となった。原作未見の人にもこの3人の可愛さは十分に伝わった事だろう。でも魔神のスペックは3体とも飛び道具メインなのに射程が短くて、どうも使いづらかったのが残念でなぁ。

 


カウボーイビバップ
原作再現はあまり無し。登場メカは図鑑に登録されるのはソードフィッシュ1機のみ。ビシャスは1回しか登場せず決着もつかず。あれ確か専用メカ乗ってバトルして無かったっけ? てっきり登場するものだとばかり。ジェットやフェイに関わるシナリオも無し。エドはもっとハッキングで活躍するのかと思ったらあまり出番は無かった。
とはいえ、スパイクは全般に渡っておいしい場面でセリフがあり、戦闘アニメでは敵の種類によって細かくセリフが変化したりと、全体的に活躍していた印象。ソードフィッシュは使い勝手が良かったし、戦闘機でも違和感はあまりなく、スパロボにこういう作品があってもいいと思います。

 

 

ガオガイガー
最終話まで引っ張るメイン作品のひとつ。ガオガイガーの戦闘アニメはどれも凄かったんだけど、他が・・・武器は2~3個で、まさかマイクまで召喚扱いとは思わなかった。敵の数も少ないし、しょうじき再現度という点では、BXの方がやる事やってたと思う。
あと中断メッセージで命が「ガオガオガーにはもう一つの・・・」と思わせぶりな発言してて、何かサプライズ登場でもあるのかと思ったら特になかった。あれ何だったんだろう。

 


マジンガーINFINIT
原作ではマジンガーは封印されておりなかなか登場せず、中盤満を持して甲児が乗る。という構成なんだけど、序盤でけっこうあっさり搭乗。リサがサブパイロットにならない。ボスボロットに至ってはそもそも登場しない。
戦闘アニメも必殺技クラスを除けば、けっこうあっさりしており、やはり公開1年くらいだと再現度に関しては難しいのかなぁーと。あしゅら男爵の宮迫さんが戦闘セリフで「ゲッター」だの「ガンダム」だのスパロボ仕様のセリフ言ってたのは何か凄いとは思いましたが。

 

それでも20代後半の甲児が、同年代のアムロと竜馬と絡むのは、昔からスパロボをプレイしていた者としては感慨深いものを感じるのです。この3人が同年代のスパロボって第2次、第3次、EXなどの初期しかないし。

 


■オリジナル
自軍はサラリーマン、敵はブラック企業と、実にわかりやすい構図のお仕事モノだった。いつもよりキャラの数が多かったけど、Xが少なすぎたんだよねえ。エースイベントもインタビュアーが1人より3人居た方が会話にも幅が出るし。
旧時代的な発想のブラック企業UNDvs現代企業VXTユニオンと自軍が戦い、最終的にはUNDが自分達のパワハラ体制を認めて敗北。そして最後に出てきたラスボスが、宇宙を統べる存在でも、超次元的な存在でもなく、正義をこじらせて銀河統一しようと二人だけで盛り上がってるオッサン2名が乗るスーパーロボットという、なんとも現代的というか皮肉な結末。ルリの「ただの無職の中年」という言葉が痛烈だった。そりゃラスボスでも心折れるわ。

 

今回のオリジナルは、身近でリアリティのある題材だったので共感できる部分も多くて良かったです。あとやっぱ主役機のパワーアップイベントは必要だなと。
でもせっかく、V、Xのキャラがゲスト出演するなら最終決戦にも参加してほしかったなぁ。

 


▼総評
オリジナル敵がわりとオーソドックスな宇宙人で、地球人の力を求めて来たというあたり、ゲストに通じるものもあり、ゲシュペンストやZ~逆シャアまでの宇宙世紀ガンダムにGガンなど、何となく第4次やFを彷彿とさせる部分もあり、懐かしい気分にもなったり、特にモチベーションを落とす事なく最後までプレイできました。

 

同じ開発元で1年1本というペースなので、新規参戦のうちビバップハーロック、楽園追放のユニットは1~2体のみ。実質新規制作アニメといえるのは、ガンソ、レイアース、Gガン、ガオガイガーマジンガー、他はほぼ流用という状態。既存の作品に関しても、宇宙世紀ガンダムのシナリオなどは「この絡みを見るの何度目だろう」と感じる部分も多々あり、さすがに3年連続ではやれる事にも限度があるなと思います。
攻略本のインタビューでも「3部作となっておりTが最後という位置付け」と言ってるので、次からは開発期間をある程度重ねた、刷新感あるものを期待したいです。


最後に、やっぱGレコは残して欲しかったなぁ・・・黄金の時代、黄昏の時代という過去に作られた機体の方がスペック高いという設定。火星、木星まで行く行動範囲の広さ、Gレコに打ってつけの設定じゃないか、なんで外したんだろう。ぶっちゃけXの異世界設定の中に居るのは違和感しかなかったのでバディコンともども残せば良かったのに。そしてレイアースはXの世界の方が合っていた。魔神つながりでワタルとも絡めただろうし。1作つづ決めている事とはいえ、こういう部分はつくづく惜しいなと思わざるを得ません。