ミニプラ ジュウオウキング レビュー
動物戦隊ジュウオウジャーの1号ロボ
発表時、「動物」戦隊なのに、正六面体のみでディテールが形成されている無機質な四角っぷりに度肝を抜かれたもんですが、動物モチーフといえば15年前のガオレンジャーのガオキングが有機的デザインの戦隊ロボのはしりとしてエポックな存在として既にあり、今回はその真逆を行く無機的な箱デザインで行く、という発想の柔軟性が凄すぎます。
毎年、低価格でDX玩具と遜色のない合体ギミックが楽しめる戦隊ロボのミニプラですが、今回はパーツ構成がかなり凝っており色分けも増えています。アサキンの巨大モビルスーツへの異常な執念とか、ほとんどHGなザブングルとか、いまキャンディトイ事業部はいったいどうなってるんだ・・・いいぞもっとやれ!
以下レビュー、シール貼ってスミ入れ
▼久々の鳥系レッド、ジュウオウイーグルのキューブイーグル
ピッキングソードが付属。クチバシと額が色分けされているのが今までのミニプラとは違う感じがします。
▼マジレン以来の女性ブルー、ジュウオウシャークのキューブシャーク
尻尾部分の変形が差し替え式ですが、それでも内部に収納できるあたり変形への意地を感じます。
▼動物モノでイエローといえばだいたいライオン、ジュウオウライオンのキューブライオン
折り畳むだけでの変形、さらに両足部になりボールジョイントが仕込んであるという、一番凝ったギミックになっています。
▼ジュウオウキングの武器になる、キューブキリン。
キングソードが付属。ガオキングの時もキリンは武器でした。
▼上からキューブを積んで、ピッキングソードをブっ刺す!
▼マスク部の色分けはシールですが、成型色はグレーなので、筆塗りでも頑張れば何とかなるレベルです。
▼下半身の可動範囲もなかなか、足首のボールジョイントとヒザ部の回転軸により接地性が高く安定します。
欲を言えば手首に回転軸が欲しかったなぁ。
▼昔の箱ロボ玩具のポーズといえばほぼコレだったからね。まぁ今もそんなに変わらないけど
▼大型武器を持って両腕が埋まると、それだけで満足感があります。
▼サイズはガンプラ1/144とだいたい同じくらいです。
合体変形ギミック、合体時のプロポーションと可動、パーツ色分け、どれも高いクオリティでまとまっておりながら各350円。5種揃えても税込1890円。恐るべきプレイバリューといえます。
見慣れると、80年代〜90年代にかけての玩具としてのギミックを最優先し、プロポーションはわりと二の次だった「箱ロボ」への原点回帰が感じられ、一周回ったカッコよさを感じます。いやホント、トッキュウオーといい、最近の戦隊ロボのデザインは凄いわ。
しかもこれでもまだ1号ロボ。今後さらに2号ロボ、そしてスーパー合体(9体合体)とさらに拡張していくので、どこまで巨大になるのか楽しみです。