HGUC Ξガンダム レビュー

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反地球連邦政府運動「マフティー」が使用するモビルスーツパイロットは同組織リーダーのマフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイ・ノア。「Ξ(クサイ)」とは、ギリシャ文字で「Ν(ニュー)」の次にくる記号。

開発はアナハイム・エレクトロニクスでキルケー部隊所属のペーネロペーオデュッセウスガンダム)とは姉妹機にあたる。最大の特徴は機体内蔵型のミノフスキー・フライト・ユニットを実装。ペーネロペーがフライトユニットに依存しているのに対し、Ξガンダムは単独で機能したミノフスキー・クラフトによる大気圏飛行能力を有する完成された機体といえる。

 

クスィーガンダムのデザインは小説版刊行時に森木靖泰氏によって描かれたデザイン画とイラストがあり。2000年発売のGジェネFでサンライズによって追加設定がなされ、森木氏本人が従来的なガンダムに寄せたリファイン版の設定画があり。GFFやROBOT魂など立体物でカトキハジメ氏がνガンダムのバランスに寄せたデザイン画が描かれ、現在までリファイン版とカトキ版の折衷的なイメージが一般的でした。

アニメ版のメカデザインはカトキ氏によって行われ、スリットの無いマスク、アンテナが付いた胸部など、最初に描かれた小説版をイメージソースとし各部形状も小説版当時のバランスを盛り込んだことで異形感を際立たせているようです。胸部カラーが青ではなく白なのは、小説版当時に森木氏が描いたイラストが白だったのでそれを採用したとのこと。

 

 

以下レビュー。スミ入れ、部分塗装、ツヤ消しトップコート仕上げ

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▼正面

あちこち尖っているシルエット、大きめの肩部、四肢と比べると極端に小さい頭部やマスクなどは、小説版がデザインされた80年代後半~90年代前半のメカデザインや立体物で見られた流行であります。Sガンダムなどもそう。

アニメ版をそれを意図して盛り込んだように思えます。

 

 

 

 

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▼バストアップ

額の巨大なサイコミュブロック、動物の角のようなV字アンテナ、ツインアイと比べると小さいマスクなど、アンバランスなのが特徴的な頭部

ヘルメットの両端が長いのも80年代~90年代のロボでよくあったやつ、Hi-νガンダムとかもそう。

 

 

 

 

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武装を装備。

 

 

 

 

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▼ミノフスキー・クラフトによる飛行が最大の売りなので、劇中での戦闘シーンはずっと飛びっぱなしかと思われ。ポーズ付けにディスプレイスタンドは必須になります。

 

 

 

 

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▼ビーム・ライフル。

過去のモデルと比べて初速が倍近くあり、グスタフ・カールを一撃で破壊するほどの威力。

 

 

 

 

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▼シールド

カラーリングはGFFでは真っ白で、ROBOT魂では中心部がレッドとイエローで配色されており、アニメ版で真っ白に戻ったという。

 

 

 

 

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▼ビーム・サーベル

νガンダムと同様に、下部からも発生が可能。

 

 

 

 

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▼リアスカート内部に搭載されたファンネル・ミサイル

要はホーミングミサイルで、ファンネルを直接ぶつけるコスパ悪そうな武器だけど、大気圏内かつミノフスキー粒子散布下で、軌道変更しながら敵を自動追尾できるという、宇宙世紀においては画期的な武器だったりする。

 

 

 

 

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▼フライト・フォーム

ミノフスキーフライトユニット搭載の肩アーマーを水平にし、ビームサーベルを格納。背部スタビライザーを展開させた高速飛行形態。さらに機体全面に空力制御用のビームバリアを展開することで音速飛行を可能とする。

アニメ版ではスタビライザーが移動し主翼のような形状になるギミックが追加。

 

 

 

 

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▼肩パーツの先端からメガ粒子砲を発射。ゲーム作品によっては搭載されたりなかったりするけど、アニメ版では果たして。

 

 

 

 

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▼PVではフライトフォームの状態で、ヒジ裏とヒザ裏に搭載された3連装ミサイルを発射。腕部ミサイルはヒジを逆向きにして発射する模様。

 

 

 

 

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ペーネロペーと並べてみる

ペーネロペーのデザインはゲーム版のままですが、これは中身のオデュッセウスガンダムνガンダムからの流れを汲んだ連邦軍の最新ガンダムであり、クスィーはテロリストが使用する異形のガンダムである、という対比を意図したもののようです。

 

 

 

 

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閃光のハサウェイ登場MSと並べてみる

メッサーとは僚機として違和感のないサイズですが、グスタフ・カールが意外と小さい。

いやほか2機がデカすぎるんだけども

 

 

 

 

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νガンダムと並べてみる。

今まで映像化作品のガンダムでは最大クラスだったνガンダムより二回りほど巨大

 

 

 

 

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▼バウンド・ドッグと同じくらいのデカさと覚えておきましょう

 

 

 

 

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▼ゲーム版とは明確に形状が異なる胸部は別パーツ化されており、頭部と、配色が異なるパーツも全てランナーにスイッチがあるため、ゲーム版のキット化も容易になっています。

 

 

 

 

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▼平手は巨大なためパーツ一発抜きができず、指に肉抜き穴が生じます。

非常に目立つ部分なのですが、全部パテで埋めて、ホワイトで塗装して、エナメルでスミ入れ、それを両手分するとなると手間かかりすぎる。

なのでグレーで塗って関節部としました。これでいくらか目立たなくなるはず

 

 

 

平均サイズの1/100キットよりも大きいサイズになっていますが、パーツ構成はあくまでHG。色分けがシールで肉抜き穴があり、フライトフォームの変形には差し替えパーツを用います。

現時点で1/100スケールキットの可能性はサイズからして不透明だし、クスィーのキットが出る機会もそうそうないので、このサイズ、この値段ならもうちょい徹底して欲しかったというのが正直なところです。

ファンネルミサイルのパーツがペーネロペーセットにしか付属しない、という点もなんだかなと思いますし。この辺のモヤモヤはゲーム版が発売されたら解消されたらいいんですけど。あとマイクロミサイルポッドは付属して下さい。