ヒュッケバインはガン○ムか

ディバイン・ウォーズヒュッケバイン009が登場しなかったそうで(しつこいようだがこっちで放送してない)色々と憶測が流れているようです。
まぁその憶測のほとんどが、某国民的ロボットアニメ・ガン○ムに似ているから大人の事情で出れなかったという事なのですが。
OVAには量産型ヒュッケバインMk-IIが登場しているので、ヒュッケバイン系がNGという訳ではなく、やはりあのデザインから色々と難しい事になったのかと思いますが、ここらで「ヒュッケバインはガン○ムなのか」を議題に検証してみます。


ヒュッケバインとはSFC版『第4次スーパーロボット大戦』にプレイヤー機としてカトキハジメ氏によってデザインされ、『α』にはその後継機としてMK-II、Mk-IIIが登場。OG1登場の際には後継機との統合性を考え、カトキ氏自身によってデザインがリファインされています。

まぁ見た目だけで言うなら、ぶっちゃけガン○ムです。
検証するとか言いながらいきなり結論出してますが、ヒュッケバイン知らない人がデザイン画みたら間違いなく「これ、新しいガン○ム? ティターンズ?」って思うでしょう。

だって自分もSFC版第4次で初めて見たときは「まんまガン○ムじゃん!」って思ったもの。


ここで、何を持ってガン○ムなのかと基準を考えると、「V字アンテナとツインアイがあれば何でもガン○ム」とはクロスボーンガン○ムにおける名も無い学生(富野御大)のセリフですが、さらに付け加えるならアゴの赤い部分、このあたりを押さえれば大抵のものはガン○ムに見えるというのはGガン○ムで実証されています。ヒュッケバインに関してはそんな基準を出すまでもなく、プロポーションといいディテールといい、ガン○ムとして見せる手法がそのまま使われているんですが。
ここで勘違いしている人が多いみたいですが「カトキ氏がデザインしたからガン○ムっぽくなった」ではないです。ヒュッケバインは元々ラフデザインの段階ではむしろゲシュペンストっぽかったです。このラフから調整されガン○ムっぽくなっていったのです。

なんでこうもガン○ムっぽくなったのか理由を推測するなら、一目見てリアルロボット系のメカであることが分かるデザインを目指したのではないかと予想します。後は発表された1995年当時の状況というのもあったかと。ヒュッケバイン以前にも『EX』でデュラクシールという、これまたガン○ムまんまな機体を登場させたりしてるし。当時スパロボを製作していたウィンキーソフトの人が「同人誌みたいなゲーム」ってインタビューで言ってたりしてたし。ちょっと類似点を見つけるとパクリだパクリだと鬼の首でも獲ったように槍玉に挙げようとする現在とは違い、当時はこのくらいの事でとやかく言う程ではない大らかな時代だったとも言えます。


とはいえ、現在はヒュッケバインスパロボOGメカとしてすでに定着しているので、スパロボファンの間では「ヒュッケバインがガン○ムに似てる」なんて言う人はいません。ラーゼフォンライディーンに似てる」とか、「有名声優がエロゲに出てた」くらい、あえて指摘するのも野暮なくらいそんなん物凄くいまさらな事です。


そもそも、この“大人の事情”というやつの理由で考えられるのは、ガン○ムの版権元である創通エー○ェンシーからNGが出たと考えられているようですが、もうひとつ考えられるのはディバイン・ウォーズの製作側がヒュッケバインを知らない人が観てガン○ムと混同されるのを避けたとも考えられます。
そもそもまだ登場できない、と決まったことでもないし、今後出る可能性だってあるので、そんな大騒ぎする程のことでもないな、と。