第2次スパロボOG クリア感想と次回作考察


あけましておめでとうございます(遅) 12月の後半はプレイする時間が取れず、正月休みから今までずっとプレイしてようやくクリア。1ヶ月以上かかりっきりだったので、ようやく他の事ができる・・・・。
クリアした上での客観的評価ですが、いやー楽しかった。スパロボファンやってて良かった。前作から5年、さらに1年以上待った甲斐のある内容でした。
戦闘アニメのクオリティは間違いなく歴代スパロボ最高レベル。ファンならば、グラフィック素材が過去作の流用と新規の分量で全体的な作業量というのもある程度は量れるんですが、今回はどんだけ手間かかってるんだってくらいの凄まじい分量。とにかく新規グラフィックの数が多い。主要機体の最強武器はどれもカッコイイ、ひたすらにカッコイイ。敵も終盤のボスクラスはショートムービーかってくらいの迫力で長い。このくらいクオリティのドット絵アニメってもう、スパロボでしか見れない、このスタッフでしか作れない職人芸だと思うのですよ。
ストーリーは、このキャラが出るのか! このメカが出るのか! このBGMを使うのか! この設定がこういう風に繋がるのか! とサプライズ連発、どんだけ驚かせるんだと。必要な情報は開示して、重要な情報は隠す按配が絶妙なんですわ。特に今回はアニメ版や外伝コミックなど、あっちこっちの媒体でバラまいてた設定や複線がほとんど回収されているので、「なるほど」と納得しまくり。あと個人的に特筆すべき点として、軍事関係の描写が細かくなったのが本格的な雰囲気が出て良かったと思う。まぁ問題点は無くはないけど、全体的に見れば些細なレベル。ストーリーが完全な続きモノでファン向けゲームである事、「わかる人にはわかる」ネタが大半である事で一見さんには伝わり辛い部分があるのは確かだけど、それがマイナス要素だとは思いません。版権スパロボで登場作品ぜんぶ観た事ある人の方が少ないのと同じ。
ゲームバランス的には難易度調整はできるとはいえノーマルだとちと簡単過ぎたかなぁ。もう少し歯ごたえが欲しかった。終盤のボス連戦はちょっとしんどくはあったけど。
最近のロボゲー事情を考えると、ちょっと前まではそれなりにあったオリジナル企画のロボゲーは最近ではもうガンダムを除けば、ダンボール戦記くらいでほとんど無い。スパロボと比較されるようなクオリティのゲームを作れるメーカーが存在しない、ガチで作ったとしても採算が取れる保障もないというのが現状だと思うのです。だから製作スタッフのは“ロボット物ゲーム”という分野に於いてはOGは最先端であるのは誇っていい。後はこれだけの作品を作ったスタッフが正しく評価され、それが収益として還元され、次回作への製作がスムーズに行われる事を祈るのみです。


以下、54話〜最終話までのネタバレ感想と次回作への考察


▼地上ルート
ガイアセイバーズとの決戦ルート。55話で雷鳳がライジングメテオ習得。原作だとシステムLIOHを使いこなせないトウマとミナキが険悪になっていたが、再現はなかった。次回作でやるのかね。56話でブーステッドチルドレンとムラタに決着。撤退しないし、Lv50超えたあたりで各キャラが「熱血」習得して大ダメージ与えられるようになるので爽快感が増しますな。
57話でガイアセイバーズと決着。アルテウルはどうせ後で出てくるだろうし、エグレッタが退場するのは分かるが、アーマラとカーリーの退場があっさり過ぎると思ったら・・・・・
『MX』で設定だけあったTEアブゾーバー10号機・ガルベルス登場。見た感じガルムレイドかと思いきや、イグナイトのように裏返り変形してサーベラスのような砲撃モードになるという、うまい事考えたなぁ。戦闘アニメもガシャガシャ変形するのも見応え有り。
そしてエグゼクスバインにブラックホール・バスターキャノン追加。最強武器が元祖ヒュッケバインと同じで、T-LINKスライダーもリープスラッシャーやスラッシュリッパーと同系統の武器だと考えると、先祖還りしてるのが設定的に萌える。


▼58話
宙組と合流。ゲストが出るならアイツも登場するだろうと思ってたメキボスが仲間になってた。『第4次』でも『F』でもグレイターキンIIはスポット参戦だったので仲間になるのは感慨深い。そしてシュウ組はグランゾンのP射程グラビトロンカノンがまさにチート。サフィーネは脱力要員、モニカは大激励、期待要員と全員即戦力。昔のスパロボって、終盤に仲間になるキャラは無改造でいまさら使えないのが普通だったもんなのよ。


▼59話
ルイーナと最終決戦。ジョッシュの完璧親父こと、ペルフェクティオはOGでもヤバかった。最強武器のアニメーションが凄過ぎる。なんじゃありゃ、もう動画アニメじゃないか! 声は冥王・関俊彦だし、威圧感が半端ないぞ。2度もHP全開した時はダークブレインの再来か!? やべぇ詰むかも! と思ってしまった。
総合で60万以上のダメージ与えて、ようやく倒したら。ウェントスが永久離脱。リムの2重人格はシュンパティアによる人格上書きであるとか、ウェントスと一緒にクリスが消滅するとか、『D』のストーリーで投げっぱなしだった部分にはちゃんとした説明が付いたのは良かった。そしてジョッシュは敵に身体を乗っ取られた父親を和解できぬまま倒し、解り合えたグラキエースは余命3年である事実を突きつけられる、ジョッシュにとって救いのない寂寞感あふれる結末。これこそスパロボD。


▼60話
クリア後に攻略サイト見たらSRポイントで分岐して、低いとそのままバラル/ガンエデンと決着。高いとアルテウルとも決着してトゥルーエンドだそうで。SRポイントはギリギリでノーマルになるように取ってたのでトゥルールートに乗ってしまった・・・・・2周目はハードでやるつもりだったのに、フローチャートのコンプどうしよう。
ドゥバンとミッテ先生に決着。『MX』といえばミッテ先生最後のイカレっぷりだが、見事に再現していた。というか「エクスタシー」とか言ってるし、余計酷くなってた。AI1との戦いは、途中でBGMがMXのテーマ曲が歌付きで流れっぱなしというサプライズ。JAMの歌をバックに大ボス戦とかめっさ盛り上がる。でもしんどかった前話と比べるとやけに簡単に感じたけども。やはり“破滅の王”とイカれたミッテ先生とでは格が違うという事やね。


▼61話
アルフィミィが仲間になったので、さっそくアクセルとツインを組ませる。武器射程の相性とか関係なく、ムゲフロEXをプレイしてればこの二人のセットはデフォルトなんです。集中攻撃でマブイエグリの後に麒麟でムゲフロEX必殺技を再現しよう!
バラルとの最終決戦でククルが仲間に。原作だと和解直前でクストースに殺されたので、これは良い救済展開。まぁ最後は共存できなかったけど。攻略サイト見ると、このシナリオがゲーム最大難易度を誇るみたいだけど、個人的にはそうでもなかったかなぁ。感覚的には完璧親父の方がしんどかった。応龍皇をさっさと倒してSRポイントはスルーしようかと思ったけど、雀武応、武雀応の最強武器と、倒した時のリアクション見たさに倒したようなものだし。


▼62話
ガンエデンと最終決戦。基本的に内容は『第2次α』最終話の再現。ゼンガーとアラドはOG2でエピソード消化してるし、クスハはバラル担当なので、実質的にアイビスが主役。60話でJAMの歌がかかったという事は・・・・・SKLLきたー! この歌をバックにダイゼンガー、ビルトビルガー、龍虎王、ハイペリオンの最強武器をガンエデンに叩き込む時の盛り上がりが半端ない。いやー、歌バックの戦闘シーンがこんなに盛り上がるとは。


▼最終話
アルテウルの正体はユーゼス・ゴッツォだった、ババーン! いや最初に顔出してから、「こいつスパヒロのユーゼスだろ!」って解ってたけども。アーマラはイングラムとヴィレッタ、あとクォブレーと同じバルシェムだった、ドギャーン! いや乗ってる機体とBGMでバレバレだったけども。こういう、解る解ると思いながらニヤニヤするのが凄い楽しい。
今までの事件の黒幕だったユーゼスによる種明かしは、初期シリーズもαシリーズもOGシリーズも全部繋がっていて、何度も生まれ変わっては同じ周期を繰り返しているという、ドえらい壮大なものだった。マサキとシュウなんて3回生まれ変わっても同じ姿と性格とか、なんという因縁。SRXチームとイングラムユーゼスもスパヒロから数えると3回だしなあ。特にユーゼスがマサキに対し「再有生を実感したらお前はその姿ではいられない」って言ったのが凄い気になるんですけど、それってZシリーズのアノ人に関連する事だよね? 
戦闘アニメでジュデッカ、アストラナガン、ディス・アストラナガンのシルエットが出てくるアダマトロン戦は、この日のために用意していた「脱力」要員を総動員してMAP兵器を使わせず2ターンで撃破。最後は復活したイングによるエグゼクスバインのブラックホール・バスターキャノンでトドメ。紆余曲折あったヒュッケバインがこうして主人公機体として最後を締めるのが感慨深いったらない。そしてユーゼスの断末魔の言葉が「それも私だぁぁぁぁぁ!!」 最後の最後で壮絶に吹いた。ネットスラングすら公式ネタにするスタッフ、あんた達は最高だ!
あとヴォルクルス倒すと『EX』シュウの章ラスボスである合体ヴォルクルスが出てくるみたいだけど、動かないからスルーしちゃった。



クリアデータの最終成績は、総合ターン389。SRポイントは50。トップエースはシュウで110機。終盤シナリオはグラビトロンカノンでザコ一掃してたからなぁ。
ストーリー的には、まぁとにかく今回は

ラ・ギアス事件
▼ゲスト襲来
▼『ディバイン・ウォーズ』でちょろっと出てたユーゼスとゼゼーナン
▼外伝コミック第2話で掲載誌が消滅したイング
▼外伝コミックで存在が語られていた龍虎王以外の超機人
▼ヒュッケバイン問題の収束 

などなど、バルマー関係以外の複線や設定がほとんど消化された事でかなりスッキリした。個人的に今回でもっともサプライズだったのは、「ガイアセイバーズ」という名前とアルテウルが登場した時ですな。謎の人物として登場し『α』をプレイした人なら、ストーリーが進むにつれ正体が解ってくるんだろうけど、顔が『スーパーヒーロー作戦』に出てた時と同じなので、プレイしていれば誰なのか一発で解る上に、目的もだいたい察しが付くという。持ってる情報量によって理解力が違ってくるという感覚が凄く楽しかった。いやほんとスパロボとその関連作品を長年プレイし続けてきて良かったですよ。



次回作の考察

今後のキャラの動向などが語られるエンディングでは、次回作での複線もあるので考察してみます。


▼次回作は『第3次α』の再現でバルマー帝国との総力戦。設定もだいたい出し尽くしたので次回作でシリーズ完結しそう。新メカではバンプレイオス、真・龍虎王、大雷鳳。バンプレイオスの分離形態である新Rシリーズがついにお披露目。新キャラでクォブレー、セレーネ登場。クォブレーは設定がイングと丸被りになるため、違った役割で登場すると思われ。


▼他では順当に『J』が参戦。あとは『GC/XO』が可能性高そう。今回で『EX』と『第4次/F』を消化して、バルマー以外の敵が少ないので、敵を増やすため参戦要望が多い『W』も希望。『K』ではクロスゲートらしき物体が登場してるので、どうせならミストさんも出せばいんじゃないかな。


▼他の作品では、キョウスケ→アクセル→アリエイルと続いた“森住枠”として、そろそろ『無限のフロンティア』からハーケンが登場。アクセルがやたらエンドレスフロンティアの件を強調してたし、あの世界にはクロスゲートが何個もあるので、お膳立ては整っているのではないかと。乗機はゲシュペンスト・ハーケン。設定はファントムがクロスゲートの謎力で巨大化したとか、既存のゲシュペンストを改造したとかで。
ちなみにゼンガー親分が出演した『プロジェクトクロスゾーン』では、ゼンガーはエンドレスフロンティアの存在を知っていたので、時系列は本作の後に話になっている模様。


クロスゲートは、どんなキャラでも引っ張ってくるという無差別召喚マシーンなので、別世界に旅立ったフォルカも呼び戻しそう。


▼イルム、リョウト、リオ、イングで新シームを結成するようなので、ヒュッケバイン全滅で今回かなりワリを喰ったリョウトとリオに新型機を設定してあげて下さい。ヒュッケバインも行方不明のMk−II 3号機、ボクサーの元になったR-SWORD、AMサーバントなど設定はまだ残っているので、その辺を拾えば。


▼存在のみが語られているダイナミックゼネラルガーディアン4号機。今回も所在不明だったけど、次回作でそろそろ・・・雷鳳が前倒しで登場したのは順番のためとも考えられるし。


▼D組は機体は接収されたが、ジョッシュはクロスゲート調査隊に志願してたので次回作での登場もありそう。原作に忠実で救いのない結末を経て、次回作で救済が用意されているという展開もありかと。


魔装機神組は、本作の直後に『魔装機神 第2章』に繋がっている模様。その3ヶ月後の話が『魔装機神II』なので、OG3はさらにその後の時系列になると思われ、サイバスターはポゼッション可能状態で登場すると予想。


ユーゼスがマサキに言った言葉や、キャニス・アルタルフがバルゴラを彷彿とさせる(デザイナーが同じ)など、Zシリーズとの共通点も何かしら語られる・・・といいなあ。


▼発売時期は、PS3での開発基盤はできたので既存ユニットのグラフィックを流用すれば、製作期間はそれほどかからないのでは。5年も待たされる事はさすがにないかと・・・


以上、予想に基づく考察、というか希望妄想の部類なので、あまり本気にはしないで下さい。
ともあれ次回作が楽しみ過ぎます。いや確定してるという訳ではないんだけどもさ・・・・・出て欲しいです、超希望です、マジで。