THE合体 合体竜人 DXダイナゼノン レビュー
「ダイナゼノン、バトル・ゴー!!」
『SSSS.DAYNAZENON』主役機。
主人公・ガウマが謎の光る物体(OPラストカットの龍の像?)をかざしたら出現した謎のロボット。人間4人が搭乗する事で動かせる。性能を発揮するには登場者のメンタルに左右される。破損したら修復する術がない。分離形態が『SSSS.GRIDMAN』に登場したアシストウェポンに形状が酷似している。第7話現在、ガウマ達が怪獣を倒すため何となく使用しているだけで、判明している事実がほとんどないのが現状。
いわゆる深夜アニメのロボットアニメで放送中に商品が発売する例は、プラモはあるけど、放送中にハイターゲット向け高額トイが発売なんて異例も異例。早朝アニメだろうが夕方アニメだろうがキッズアニメにだって無い。まずそんな発想すら出てこない。グッスマどうかしている(誉め言葉)
前作がヒットしたので万全の体制でいけたのと、ここ数年続いているホビー業界での合体ロボブームなど、いろんな要因が重なった結果であり、それを象徴するような商品ではないかと思います。機を見るに敏、グッスマのスピード感もすごい。
以下レビュー
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▼パッケージ
▼竜人型メカ・ダイナソルジャー。普通の男子高校生・麻中蓬が搭乗
蓬が風邪で休んだ時に登校拒否娘・飛鳥川ちせが搭乗、以後補欠要員に。
▼手足の爪が可動、手首と足首がボールジョイント、フトモモロールありと、要求される可動範囲は十分にあります
▼蓬とちせが操縦に慣れてない頃のおもちゃチックな動きの方が印象深かったりする
▼ステルス戦闘機型メカ・ダイナウイング。アンニュイ女子高生・南夢芽が搭乗
ペネトレーターガン下部に車輪が付いているので、接地して転がし走行もできます。
▼唯一の飛行メカなので分離メカの中では、現場に急行したり、遅刻しそうになった時など頻繁に利用される。
▼ダイナソルジャーウイングコンバイン
ダイナソルジャーが飛行可能になる形態。作中では蓬と夢芽の恋愛要素があるためか、登場機会が多い。
▼レーシングカー型メカ・ダイナストライカー。無職・山中暦が搭乗
モチーフはミニ四駆ではないかと。
▼劇中でもやっていたように腕だけ展開する事も可能。
たぶんダイナセイバーも使えるはず。
▼ダイナソルジャーストライカーコンバイン
ストライカーストームの使用がメインだと思われる形態。
▼劇中では重量で動けなかったけど、立体物ではダイナソルジャーの可動がしっかりしているので、スタンド無しで発射ポーズできます。
▼潜水艦型メカ・ダイナダイバー。ホームレス主人公・ガウマが搭乗
主人公で合体時のメインパイロットが脚メカ、というか下半身メカに搭乗するという珍しい事例。
▼バーストミサイルは、スイッチを入れるとゼンマイ仕掛けでハッチが開くギミックあり。
電動ではなく、バネとコイルのアナログ仕掛けで順番にハッチが開いていくという、原理がどういう構造なのか解らなくて凄いです
▼ダイナソルジャーダイバーコンバイン
水中移動形態。水メカの宿命として、活躍機会がない。
▼ウィングコンバインで輸送しているシーンもあった。
そもそもダイナダイバー自体、陸地では移動できるんだろうか。
▼分離状態では、劇中と立体商品のサイズがまったく一緒という、1/1スケール
▼ダイナゼノンへ合体
ダイナソルジャーは脚部を背面に移動
▼ダイナウイングから凸形になってヘルメットを外し、ダイナソルジャーを覆うように合体
▼ダイナストライカーを腕部に取り付け。肩と腕の可動スペースを確保する合体方法はマックスグリッドマンと同じ
▼ダイナダイバーはフトモモ部分をスライドで引き出して変形
▼ダイナダイバーとヘルメットを取り付け
▼ダイナソルジャーを口を開くと、ダイナゼノンのマスクが露出
▼合体完了。パーツ差し替えも余りパーツも一切無し、設定通りの合体ギミックになります
▼手首を拳パーツに差し替え。
肩、ヒジ、股関節を引き出すことでプロポ-ションの調節ができます
▼背面。
番組放送前は、試作品を展示しても背中は絶対に見えないように隠していたけど、これはコアロボの存在と、ドラゴン形態への変形ギミックが見当ついてしまうためかと
▼表情のついた平手が付属。
肩周りの可動範囲が意外なくらい広いです。合体ギミック仕込みしつつ、ここまで可動スペースを確保できるのが凄い。
▼本体の可動、立て膝ポーズができるくらいヒザ関節が回りますが、股関節の可動部が少ないので下半身はそれほど動かず、劇中のような格闘戦ポーズは難しいです
▼ペネトレーターガン。発射は夢芽が担当しているようだが、名称を覚える気が無い
▼ダイナセイバー。クリアパーツが付属。
▼ペネトレーターガン、ストライカーストーム、バーストミサイルを一斉発射するフルバースト状態
タイヤ、というのは合体や変形するロボにおいて意味を持たせるのが難しいパーツなんだけど、正面に展開して火器として使うというのは巧いアイディアです
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▼ダイナレックスへの変形。
ダイナソルジャーの胴体からダイナレックスの頭部が展開
▼腕部を背中に回し、脚部が180度移動して、上半身に変形。
ダイナゼノンと工程がぜんぜん違うし、ダイナソルジャーのシルエットがまったく異なる形状になるギミックが凄い。
▼ダイナウイングは主翼からさらに翼が展開
▼ダイナストライカーはほとんど変わらず、反るくらい
▼ダイナダイバーは逆関節の鳥脚に変形
▼合体強竜ダイナレックス
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▼ダイナゼノンの本当の姿。気力が高まったら変形できる、必殺技形態みたいな感じ
▼前傾姿勢なので、前方に重量が偏って転倒するところをダイナストライカーでバランスを取り自立できるという、絶妙な設計になっています
▼口から炎を吐く・必焼大火炎レックスロアー。デフォルト状態では最強武器だと思われる、
口の内部にダイナソルジャーの頭頂部があり、発射口になっているという、ここまで考えているギミックも設計も凄い。
▼付属品を取り付けられる台座が付属
▼グリッドマンと比較。全長はほぼ同じですが、前後幅がだいぶ異なります
▼アシストウェポンと比べてもボリュームが違う
▼フルパワーグリッドマンとは一回りほどのサイズ差になります
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プレイバリューの高さもさる事ながら、全身にギミックを仕込み、スペースに余裕があれば可動部を仕込み、それでいて強度もしっかり確保できており、ガタつく事もほとんどない。コスれやすい部分には塗装はせず剥げる心配も少ない。
考え抜かれた設計に遊びながら感心しきりでした
強いて言えば、腰フロントアーマーがポロリするのと、股関節にフトモモロール入れて、足首の接地性を高めたらもっとポーズつけれたのになぁと思ったくらい。ほんとそのくらいしか言う事ないです。
素晴らしい出来の合体ロボ玩具といえます。
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ギミック的に気になる部分は、ダイナウイングに使用する箇所がなく、説明書にも言及がない、謎のジョイントがあり、
握り手首が可動仕様になっており、なにか持てるようになっています
何かしら拡張性があるのではと予想できますが、グリッドナイトも登場したし、並べられるサイズの商品化も期待したいところです。