MG グフVer.2.0 レビュー




機動戦士ガンダムに於いて、初めて登場したザク以外の強化新型モビルスーツ。MGでは8年ぶりのバージョンアップであるVer.2.0のレビューです。




▼正面。ザクより反ってるスパイクアーマーは視覚的威圧効果を狙っているらしいが、実用度が低い気がする。





▼背面。ア・バオア・クーでなぜかグフのバックパックを装備しているザクが居たりする。





▼バストアップ。睨みの効いたモノアイスリットがグフの証。鼻面が長いのがいかにもアニメ版。
ザクよりパネルラインが少ないためパーツ分割が非常に考えられてます、





▼ザクVre.2.0と同じく首をスイングするとモノアイが連動可動。





▼グフの特徴的武装である電磁ムチ、ヒートロッド。電撃攻撃を繰り出してパイロットにダメージを与えたり機器をショートさせたり装甲を切断したり武器を拾ったりできる。





▼どう見ても腕の容積より伸びている時があるが気にしてはいけない。アルトロンカスタムだってそうだからね! 一説によると普段は圧縮して腕に内蔵されており、展開時に膨張するらしい。これぞジオン脅威のメカニズム。





▼パーツは軟質素材製でボールジョイントで連結して組立てるんだけど、パーツをランナーから捻じ切って繋げていくだけ。ゲート処理の必要がなく組立てが非常に簡単。Ver1.0はプラパイプ製でゲート処理地獄だった事を考えると便利な時代になったものよのう・・・・。





▼グフ唯一の火器であるフィンガーバルカン。マニュピレーターとしての汎用性はほとんど無い。なして指ん中にバルカン仕込もうと思ったのかは謎だが、後期生産のB3型では採用されてない事を考えると、よっぽど不評だったと思われる。
でも重装型では両腕に装備していたりするから、いったい近接格闘用MSのグフに何をさせたいんだ。





▼内部に銃口のディテールあり。しかも第二関節も可動。銃身なのに曲がる! まさにジオン脅威のメカニズム。





▼シールド内部にマウントされたヒート剣。使用したのはランバ・ラル機がガンダムと最後の対決した一回のみ。





▼劇中での描写は柄から刀身が発生しておりビームサーベルにしか見えないのだが、一説によると形状記憶する液体金属を使用しているらしい。これもジオン脅威のメカニズム。ていうかグフすげえ、超技術ばっかりじゃん。





▼左腕が普通のマニュピレーターで右腕にヒートロッドを内蔵していない、いわゆる“A型”も再現できます。ということで他キットからザクの武器を装備。
ラル機は先行量産型であり、その後も量産型が登場。ドダイYSに乗ってガンダムを苦戦させた事もあったが大抵弱い。ガンダム素手で胴体を真っ二つにされた事もあったりする。





▼ザクマシンガンを装備していたり、





▼ヒートホークを使っていた機体もあり。






▼ザクバズーカをマウント可能。劇中では使ってないけど、ゲーム等では使用。





▼劇場版ではジャイアント・バズを使っていた機体も。
他にも両腕がフィンガーバルカンだったり、左腕にヒートロッドを装備した機体も居たりと細かい仕様がいくつか存在する模様。作画ミスではない、そういう解釈なのだ!





▼Ver.1.0と比較。成型色がぜんぜん違う。1.0は内部フレーム流用でB3をバリエで出すのが念頭にあったのでプロポーションがB3と同じ。そのためVer.2.0では“寸胴のオッサンが乗ってるグフ”を目指しているのが分かります。
(いや、B3に乗ってるのも寸胴のオッサンだけど)





ガンダムVer.20.と並べてみる。ガンダム00最終回でのエクシアR2とOガンダムの対決は、ポージングとかコクピットが破損してお互いの姿が見えるといった演出は、これのオマージュだと思われ。




▼キットの出来は、基本的な可動部分はザクVer.20のパーツをそのまま流用しているため、とにかくよく動きます。




特にまったく違和感なく膝立てポーズができるのが凄い。ザクでは脚の独力パイプがちょっと干渉したので。
プロポーションもいい感じにアニメ版を再現されてるし、動力パイプの組立て方がザクよりもさらに簡略化。ヒートロッドの組立ても感心するくらい簡単と、組立て易さの向上も図られています。
というわけで出来に関してはまったく問題なし。このVer.2.0のブロック構造を活かしつつ、カトキ版のデザインを再現したB3の発売も期待したいところであります。



ガンプラ MG 1/100 MS-07B グフ Ver2.0 (機動戦士ガンダム)

ガンプラ MG 1/100 MS-07B グフ Ver2.0 (機動戦士ガンダム)