『仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010』 感想

観て来ました。以下ネタバレ


▼Wビギンズナイト
第1話のアバンの完全版かと思いきや、現代編メインだった。フィリップがガイアメモリを開発者、フィリップの名前の由来が探偵小説、「お前の罪を数えろ」の本当の意味、亜樹子がおやっさんの死を知る、などなどTVでは描かれていない要素が多数。
実は最初からガイアメモリとスカルドライバーを所持しており、ライダーとして活動中だったおやっさんは、まさにミスター・ハードボイルド。どれだけ翔太郎とフィリップに影響を与えた人物なのかが短い時間でもよく分かる。つか、これ、映画を観たかどうかでTV版の見方も変わってくるくらい重要な要素が満載だったんですけど。
これはスカルのフィギュアーツ通販売れるだろうなー。今後はフィリップの救出をおやっさんに依頼し、ガイアメモリとダブルドライバーを開発した相手が焦点になってくるのかね。
まぁ、第1話アバンの部分が尺の都合ではしょり過ぎだったのが残念だったけども。それを除けば映画もTV同等の安定感。見終わっても「あれ? なんか説明ついてない部分あるんじゃね?」と感じる部分がないもんなぁ。もう1クールも過ぎてWの評価は固まったといってもいいのではないかと。






▼ディケイド完結編

「みんなして俺をのけ者にしやがって・・・・・だったらお望み通り暴れてやらぁ! ヒャッハー!!」



と、いきなりスカイ、スーパー1、カブトを容赦なく蹴散らし、巨大Jをギガントとサイドバッシャーを使って攻略。龍騎ブレイドもボコボコするディケイド。その作品ファンなら黙っちゃいないような事を平気でなさるディケイドさんさすがだぜ! つか、キバーラにアルティメットにされて襲い掛かったユウスケや、TVラストシーンで銃を突きつけた海東の行動が完全に無かった事になっとる!?
栄次郎はイカとビールでまた死神博士になり、鳴滝さんもゾル大佐になったが、これはコスプレみたいなもんで正体というわけではないと。しかしスーパーショッカーって、本部もないしリーダーも居ないし大ショッカーよりショボくなってるぞ。電波人間タックルは夏映画の士の妹同様にムダ要素。米村脚本のクセなのか、どこかからの要望なのか知らないけど、なんですかね、この手の要素は絶対にこなさないといけないルールでもあるんですかね。
ストーリーはまぁ要約すると、自分が憎まれ役を買って出て、死んだら全てが解決。さらに生き返ってめでたしめでたしと。オチが夏映画とあんま変わらないんですけど・・・・別にTVであんな終わり方しなくてもよくね? 
でもスーパーショッカーを前に、士、海東、ユウスケ、夏みかんが一斉に変身するシーンとか、ドラス相手にコンプリートフォームになって9人ライダーも一斉にパワーアップするシーンとか、オールファイナルフォームライドのシーンは大いに燃えるんです。ぶっちゃけストーリーとかはどうでもいいというか・・・・・こまけぇこたぁいいんだよ! 盛り上がりさえすれば。別に整合性があれば面白いってもんないでしょうし。
キバーラと鳴滝さんの正体や目的も不明。紅渡の役割も不明。自分の世界に帰ったハズなのに速攻で戻ってきたユウスケ。ネタは出してもそれに対する理由付けはない、おそらく明確な回答はハナっから用意していない。それがディケイドルール。だから鳴滝さんは「おのれ、ディケイドォォォォ!!」って言い続けるんだな、たぶん。
いちおう完結はしたけどディケイドは今後も続くんだろうなー

・平行世界に強制介入
・キャスティングがリ・イマジネーション
・どんなタイミングでも謎のオーロラが出てきてキャラ乱入
・どんなものでもファイナルフォームライド
・多少強引でも辻褄が合わなかろうが「おのれディケイド」で済ませられる

と、基本設定が発明品といってもいいくらい汎用性が高い。井上正大が売れっ子になって出演できなくなっても、ツカサとしてリ・イマジネーションすればいいわけだし、もういくらでも作れるじゃないですか。個人的には「これがダブルの世界か・・・だいたい分かった」と、TVでゲスト出演希望。


▼MOVIE大戦2010
ダブルがドーパントを追っかけている最中にディケイドの最終決戦に迷いこんじゃいました。お互いの事は知ってたという事は夏映画の時間軸は踏まえているって事なんだろうけど、設定の辻褄を考えるだけ無駄なんだろうな・・・。内容は壮絶CGバトル。ダブルファイナルフォームライドで、ディケイドがダブルを真っ二つ、サイクロンサイクロンとジョーカージョーカーとでトリプルエクストリームが見れただけでそれでいいです。


上映時間100分で3本立てはいくら何でも詰め込みすぎだろうと思ってたけど、短さは感じなかったし、年末娯楽映画として概ね満足いく内容でした。
イベントづくしだった平成ライダー10周年もこれで終わり。Wは次の劇場版があるし、来年も「なんじゃこりゃー!?」というようなサプライズを期待しときます。とはいえ、もう大抵のことでは驚かないだろうなぁ。