『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&W feat.スカル MOVIE大戦CORE』感想

観てきました。以下ネタバレ感想




仮面ライダースカル メッセージforダブル
TVシリーズ終了後の亜樹子所長と竜くんの結婚式から11年前、風都で最初のドーパント事件と最初の仮面ライダーの出来事を描いた、スカルのスピンオフ作品であり、翔太郎とフィリップは出番少なめ。おやっさんは11年前でも外見ぜんぜん変わってない。とても20代には見え・・・まぁそれはいいとして、相棒のマツはフィリップと同じく検索する頭脳派。普通の図書館でだけど。自分を慕う妹分メリッサからの依頼 「蜘蛛男に狙われる歌姫」という、いかにも探偵モノなノリで、劇場に出現したスパイダー・ドーパントおやっさんの大立ち回りを偶然その場に居た少年翔太郎が目撃、「カッケー!」と思って後に弟子になると。一緒に居た女の子はTVシリーズ1〜2話に登場した幼馴染。そして若シュラウドも登場。顔は包帯だけどピッチリスーツ着ててなんかエロい。この時点でもう3児の母とは思えんな・・・。おやっさんとは幼馴染で、この当時からいろいろ協力していたと。だがおやっさんがガイアメモリの使用には消極的でロストドライバーの使用は拒否。
エクストリーム初登場のエピソードに出てたテキ屋のおっちゃんの紹介で、つぶやきシローと一緒に怪しげな現場に踏み込み。そこでマスカレイドとの戦闘。ビギンズナイトでもそうだったけど、吉川さんアクションしすぎ。普段から鍛えてるんだなぁ・・・マスカレードは戦闘員で怪人は蜘蛛と蝙蝠だし、派手なCGは使わず殴る蹴るのアクションというあたりは初期ライダーのオマージュですな。だが生身ではスパイダーとバット・ドーパントに苦戦してるところに現れたシュラウドからロストドライバー投げ付けられてスカルに強引に変身、なんか不完全だったらしく頭部が半透明のクリスタル仕様。そこそこ強いがフルスペックとまではいかず、バット操るショベルカーに押し潰されそうになっている所で、娘から電話。そんな呑気に話してる場合なのかと突っ込みたくなるが娘の応援で気合が入ったらしくショベルカーを持ち上げ撃退。
スパイダーの正体に気付いたおやっさんはマツをブン殴る。文字のクセだけで見破るなんて、さすがおやっさんだ! よほど確証ないとそんな事できないぞ。マツはメリッサに惚れてて、そのメリッサはおやっさんに惚れてて・・・なんやかんやあってスパイダー・マツは、最愛の人に触れられると爆発するという蜘蛛爆弾を風都中に投下。リア中爆発しろ! ですねわかります。そして本当に風都中のカップルが爆発しまくる。TVシリーズだってそんなに死亡者は出なかっただけにこれは大惨事。それにはおやっさんもブチ切れてバット相手に自分の意思で変身。額にSマークが出る全力スカルに。バットが操るタンクローリーにはスカルギャリーを呼び出して応戦、ドクロマークがカッコいい。スカルボイルダーと合体できるらしいけど未合体だった、残念。タンクローリーに押し潰され、命乞いをするバットに「無理だな」と一蹴。悪人に容赦はないぜ。そして背後で爆発。
スパイダーとの対決には、「お前の罪を数えろ」のルーツを披露。そして胸のアバラが開いてドクロ型エネルギーを放出、相手に蹴り飛ばす必殺技でスパイダー撃破。もう手遅れだったマツを死なせた事をなじるメリッサに言い訳ひとつせず立ち去るおやっさん、ハードボイルドだぜ。そしてこれから10年近くの間、風都を守る仮面ライダーとして戦っていく事になるわけです。





仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望

なぜ、ノブナガなのか? なぜ、バレエなのか? それは 井上敏樹の脚本だから!

鴻上社長が「日本でもっとも欲深き人物は織田信長」とトンチキな事を言い出して信長のミイラを発掘。それを元にセルメダルで構成されたホムンクルスを作り出す。なんかこの時点で色々と理解不能だが、そういう事なんだそうです。一方その頃、英司はバイトして貰った金をホームレスに配っていた。いくらお人良しでもこれはいかんだろう。そしてバイト中に鎧武者怪人と遭遇、オーズに変身するが、コアメダルが入った手帳持ってたけどそんなアイテム、TV版にはなかったぞ。ていうかメダル投げ渡し役のアンクさんの姿が見えない。
戦いの後で、鴻上さんの所から脱走したノブナガを拾う。最初はろくに言葉も喋れず、パンツ被ったりお揃いパンツだったりしてたが、どんどん知能が急成長。なんかまぁ『アルジャーノンに花束を』みたいなのがやりたかったんですかね。最終的に会社を乗っ取って社長にまで上り詰め、それと同時に鎧武者怪人として信長に関係する子孫の抹殺も行っていたと。そして欲望具合に満足の鴻上社長からバースドライバーを貰い仮面ライダーバースに変身。バースの特徴はセルメダルをベルトにセットし、ダイヤルを回すと身体に付いてるカプセルからアイテムが出てくるという、ガチャポンライダーだった!
比奈ちゃんの先輩で明智光秀の子孫だったバレリーナ志望の人となんやかんやあったが、内容あんまり覚えてません。プテラノドンヤミー雌とオーズの戦闘は、飛行する相手にはガタキリバの組み体操で対抗し撃破。そしてノブくんの身体には異変が生じ、真木がサソリ、カニ、エビのコアメダルを投入されて完全態に変化。英司と戦闘になり、サゴーゾとどつき合い。そしてクライマックスは華麗なバレエシーンが挿入される! 僕は特撮ヒーロー映画を観に来たので、こういう前衛的な演出は苦笑しかできませんでした。サゴーゾのスキャニングチャージで撃破されたノブナガはメダルとなって崩れさり、その中から飛び出した3枚のコアメダルを追って英司は風都へ。なんかライダー映画って、映画ヒロインが絡んだ途端にグダグダになるよなぁ・・・・






▼MOVIE大戦CORE
プテラヤミーが持ってたメモリーメモリと3枚のコアメダルから、なんか知らないけど仮面ライダーコアが誕生。そしてなんか知らないが暴れまくる。声が立木さんだからTV版でよく分からなかったガイアメモリの「地球の記憶」とかの関係あるのか? と思ったてたけど特にそれらしい説明はなかったデス。英司がすぐ風都にやって来てたけど、オーズの舞台って風都の近所なのかね。翔太郎とはAtoZの時に顔見知りなので、競演に特に説明はなし。フィリップが速攻で仮面ライダーコアの力の源が地球の中心部にあると検索し、都合よく空いてた穴から地球中心へ。地表に残ってたプテラヤミーは竜くんがアクセルで応戦。このまま変身しないまま終わるのかと思ってたよ。そこへバースが応援に駆けつけ2号ライダー同士協力して撃破。
地球の中心にやって来たところで、腕アンクさんを見て翔太郎びびりまくる。そして追っかけてきたコア相手にWの「お前の罪を数えろ!」を見た英司がかっこいい!俺たちも何か考えよう。とか、こういう絡みをもっと見たかったんだけどなぁ。でかすぎるコア相手に大苦戦しオーズがピンチの所で、アンクさんがおもむろにクジャク、コンドルのコアメダルを取り出す。苦労して探してたとか言ってたけど、だから今まで見かけなかったのか。そして鳥系メダルをセットしたタジャドルコンボがTVに先がけ変身。これが映画のシークレット要素ですが、まぁ児童誌でとっくに書かれてますね。オーズがタジャドルになったら、Wもその場に勢いでゴールドエクストリームに変身。二人で飛行し、必殺キックでコア撃破。
戦いは終わりW組は結婚式。おやっさんが幻で登場してたが、やっぱり死亡してるんですかね。アフターエピソードなんだし「生きてるかも?」くらいな要素は残しても良かったような。そしてこれでWも終わり・・・ではなくスピンオフでまだまだ続きます。
オーズ組は、英司が地表に出たらそこはブラジルだった。そういやコアを挟んでキックした時に下側だったからなぁ。つかエピローグにもアンクさん出演せず。まさか地中に置き去りにされた?
恐竜系グリードの「ギル」とやらの存在が明らかになったけど、バースドライバーがどういう経緯で装着者が後藤さんに渡ったんだろうとか。そもそもアンクさんはどこからコアメダルを見つけてきたのかとか。時間軸的にTV版のどのあたりになるのかとか、あんまり深く考えない方が精神衛生上よさそうだ・・・カザリが裏切ってないので、14話以前から分岐したパラレル世界なんじゃないかな。





▼総括
Wはスカルがかっこよくて、いつも通り安定してたけど。オーズが、オーズが・・・・・あんまり安易に決め付けたくはないけど、あの突拍子もない設定と強引さはやはり井上脚本だったとしか。最後のCOREは、Wの方が実質スピンオフだったため、ダブルとオーズが競演する必然性がなくなってしまったんだよなぁ。コアの存在もよく分かんなかったし。去年のディケイドの方がまだヤケクソな勢いがあって何も考えずに観れたんだけども。
そういうわけで来年の40周年記念の方にすでに興味が向かってるわけですが、実質的に『電王×オーズ×その他オールライダー』な感じになるんだろうけど、翔太郎とフィリップも少しは出てくれるハズ。ディケイドのごった煮オールライダー路線は自分好きですんで、細かいストーリーはいいから、90分くらいずっとライダー達が戦ってる映画でいいと思うよ。