HGBD:R ガンダムイージスナイト レビュー
ジャスティスナイトに代わるカザミの新型ガンプラ。初心に還るべくベース機は幼い頃、父に買って貰ったイージスガンダムを選んでいる。ビルドダイバーズのメンバー全員の盾となるべく広域での防御性能をコンセプトとしており、それは単に機体の防御性能向上に留まらず、迅速に仲間の元へと向かう機動力としての変形機構、仲間を狙う敵を即座に倒すための攻撃力も含まれており、あらゆる脅威から仲間を護るための仕様が結果としてビルドダイバーズの守りの要であるリーダー機として極めて重要な機体となった。
リライズ登場人物中、もっとも株を上げた男・カザミ。開始当初は「なにも持っていないのにイキってる動画配信者」という、ネットで嫌われる部類の人物像で風当たりもきつかった。序盤でのエルドラに対する「乗り気のなさ」が伏線の一つになっており、1期終盤で判明する事実から視聴者の心情に最も近しい人物として感情移入の対象となり、彼の成長が2期の盛り上がりの要因になっていくのです。ベース機の交代が設定上のスペックでは下がっているのに「独りよがりの正義」から「皆を護る盾」となる構成が秀逸。リライズってこんなん上手いのばっかりだな、もう!
キットでは2期パワーアップ機体の最後発として発売。リライジングガンダムのジョイントパーツが付属する、ネタバレ最重要機密なため、このキットだけコロナ放送休止に合わせて発売が延期されています。最初は嫌われるキャラに終盤重要な役割を持たせる事があらかじめ決まっているとか、どこまで周到なシリーズ構成だったんだろう。
↓ 以下レビュー。一部部分塗装で半ツヤ仕上げ。
▼正面。背面。
イージスガンダムの改造機といっても頭部、肩部、脚部に意匠があるくらい。今後HGCEイージスが発売されても共有パーツはたぶん無いです。
▼本機を象徴する盾、イージスシールド
ジャスティスナイトのサークルシールドとの2枚重ねで実に防御力高そう。
そもそも原型機が名前のわりにぜんぜん盾っぽくなかったし。
▼メイン武器、ライテイ ショットランサー改
ジャスティスナイトの改良型、赤い部分が新規パーツ。ランス部は合わせ目処理して塗装。
▼シールド裏にマウントされている、レーヴァテイン ビームレイピア
SEED系なので武器名称は神話から取っているけど、いかにも中二っぽいあたりがカザミ。
▼ケラウノス ハイパービームソード
シールド、ショットランサー、サイドアーマーが合体する大型ビームソード。キャプテン・ジオンのジオニックソードのオマージュだと思われる。
頭部が展開して王冠状になるキングモードへと移行するが、演出であって特に機能はない。キットでは胸部にクリアパーツ付ける仕様だけど、劇中ではキングモード時に胸部に変化はないようなので付けてません。
なぜキングなのかというと『新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承』に登場する、皇騎士イージスガンダムが最終的にキングガンダムV世に出世するので、それがモチーフかと。
▼キット付属のエフェクトパーツではさすがに寂しいので、フィギュアライズのエフェクトパーツでそれっぽく。
▼高速巡航モード。原型機の変形機構とは異なりシンプルな寝そべり変形。
▼コア・ファイター。リライジングガンダムへパーツ譲渡後の形態。
▼強襲戦闘モード。原型機と比べると下半身を回転させるだけでやはりシンプル。
別名「オレ自身がファンネル形態」フェイクνガンダムとの戦闘でカザミが咄嗟に口走った謎のセリフだが、ようするにこの形態がファンネルだと言いたかった模様。
組み付いて零距離射撃で撃破していたが、相手と密着すればファンネルのビームが自身に当たる危険性があるため使えない、オールレンジ攻撃封じとして正解だったりする。
▼ビルドダイバーズ2期仕様。全機パワーアップが24話までかかり、ユーラヴェンの活躍機会が実質1話限りとは思わなかった。
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色分けは完璧。変形や合体ギミックのあるパーツ構成になっているのに。可動にまったく干渉せず自在にポーズ付けられるのは凄い。特に肩回りの可動部は、重量のあるシールドや合体ビームソードを片手で持ってもヘタらない頑強なものになっています。
合体キットの最後発なので合体に注目されがちですが、単体でもギミック多数で遊べる見所の多いキットになっております。