ROBOT魂[SIDE MS]ジム・スナイパーII レビュー


機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する、後期量産型ジムをベースにしたジム・スナイパーカスタムの上位機種。「スナイパー」といっても別に狙撃専用というわけではない。1年戦争に開発されたジム系列で最も高級品であり、カタログスペック上ではガンダムすら上回るらしいが、劇中での登場シーンはグレイファントムから降下してるシーンと、ケンプファーにやられた残骸が転がってるカットのみという出番の少なさから「そんな機体もあった」程度の扱いで長らくマイナー機とされていたですが――
唐突にスポットライトが当たったのはセガサターンで発売された『ギレンの野望』シリーズ第1作。連邦軍が開発できるMSの中では最も性能の高い量産型として登場、射程1〜2のビームガン(ジムコマンド宇宙用のやつ)の間接攻撃でゲルググリックドムを蜂の巣にしまくり、これさえ開発できたら勝てるというくらい超使えるユニットでした。このゲームのお陰で「1年戦争最強のジム」というイメージが定着し、ガンダム系が自機として登場しないドリームキャスト『コロニーの落ちた地で・・・』でも最強の機体として登場。以降1年戦争ガンダムゲーでたびたび強力ユニットとして扱われ、人気も出てHGUCでキット化希望の声も高まるのですが、なぜか今まで一度として商品化されず。0080のMSがHGUC化されるたびにハブられ続け、しまいにゃ0080登場機体で唯一未キット化。
そんな「なぜかキット化されないMSナンバー1」の機体をまったく前後の脈絡なくロボ魂でリリースするコレクターズ事業部の空気の読み方は異常。
↓以下、画像コメント








▼正面。シンプルなデザインなので、塗装部は細かい部分のみで、大部分は成型色です。








▼バストアップ。ゴーグル部分はクリアパーツではなく塗装、ここが唯一残念な部分。同じジム仲間のアルヴァアロンはクリアパーツだったんだけどなぁ。







▼頭部バイザー展開は差し替え無しで再現可能。







▼背面。バックパックと脚部スラスターは後のネモに繋がるという設定。








▼専用の狙撃用ビームライフル。劇中未使用でラフ画しか描かれてないという。
以前、ホビー事業部はキャンペーンで1/100キット化した事があったけど「本体の方をしろよ」と総つっこみされた事が。







▼可動範囲は立膝くらいは余裕で可能です。








ビームサーベル。これも未仕様。







▼劇中で装備していたのが、このブルパップ・マシンガン。付属しないのでHGUC GP01付属のを持たせてみる。








▼こんなの装備してたら性能も発揮できずに瞬殺されるのも無理はない気が。







▼後のゲームでホワイトディンゴ仕様の定番武装になるロングレンジ・ビームライフルも持たせてみる。
サイズはほぼ同じなので1/144キットからの流用は問題ないです。







▼ベースとなっている、後期生産型ジムである寒冷地用D型と比較。頭部と胴体が若干小さい意外はプロポーションはほぼ同じ。
HGUCはこの寒ジムをベースに、コマンド地上用、宇宙用とバリエ展開したんだから、あの時にジムスナIIもサクっと出しておけば良かったのにねえ。







▼同じスカーレット隊所属でケンプファーに瞬殺された同士の量産型ガンキャノンと並べてみる。完成品とキットでも違和感はほとんどないかと。
こっちの方は出番は同じくらいなのに、キット化されるわ、GFFにもなってますな。







▼ついでにGFFのジムスナイパーカスタム。久々に引っ張り出したけど、今見ても脅威の出来の良さです。







▼が、方向性が違うので並べると違和感ありまくり。





「いつまで経ってもキット化しないならウチの方で出してやらァ!」という気概溢れる商品。デザインもシンプルでほとんど成型色なので塗装剥がれの心配もなくガシガシ遊べます。HGUC化はもう諦めている人は買って損ナシ。
個人的にはWD仕様の方が好きなんですけどねー、未だに発売アナウンスがないって事はWeb通販になりそうな予感。あっちの方が露出が多いんだから通常販売してもいいと思うのだけれどなぁー、でも出たら買います。



ROBOT魂[SIDE MS] ジムスナイパーII

ROBOT魂[SIDE MS] ジムスナイパーII