3月29日


ガンダム Gのレコンギスタ 最終回
地球に降下したベルリは仲間と合流する暇もなくマスクに追い掛け回される。降下した先でアメリア艦隊が集結しており、ジュガン司令の大部隊と衝突。徒に戦禍ばかり広げようとするアメリア戦艦をラライヤが撃沈。それを褒めるアイーダ。自国の戦艦なんだけど、宇宙海賊だからいいのだ。クリムとミックはジット団とバトルで最終回しか出番のないダハック大活躍。アーミィの機体をバリバリ撃破し、ミックがビームウィップ喰らった時は本気で「やべぇ!」と思ったが見事救出、ジャスティマ撃破でチッカラ死亡。追撃しようとするミックをあえて「足手まとい」と言って危険から遠ざけるという、うっかりクリムどこ行った? というくらいイケメン過ぎるぜ・・・。
一方ベルリはまだマスクと追いかけっこしており、地下坑道に入ったらズゴックの残骸。ギアナ高地の地下なのでジャブロー遺跡という事ですね。坑道から出てきた所でクンと鉢合わせ、足元に居たクンパ大佐がマブラスターに蹴られ呆気なく死亡。戦いを引き起こした張本人でありながら、傍観者気取りで高みの見物決め込んで呑気に戦場見物なんかしてるからこうなる。ついでにジュガン司令もあっさり撃墜されてた。この人も戦艦でなくダベーに乗って戦場見物してるし、トップ連中がこれではラライヤの「大人がおもちゃを貰って浮かれている」というもの頷ける。落としたのはリンゴ君のようだが、司令官乗ってたの知らないんだろうなぁ・・・最後まで抵抗したクンは捕縛され降参。そこにマスクが現れ最後の対決。お互いのオデコをくっつけるのはアムロのシャアのオマージュすな。泥臭いどつき合いの末、相討ち。互いに戦闘不能になった所で戦闘終了。あの最強パーフェクトパックをここまで追い込んだのだからマスクも一矢は報いたという事で。あとなんか壊れたパーフェクトパックが復活してるカットあるけど、気にしちゃダメだ。
エピローグでは、なぜか小さいフラミニアさん。あぁ、これがラ・グーの言ってたボディスーツというやつか。金星にはこういう人が多いんだろう。アイーダ率いるメガファウナはクレッセントシップと共に金星に? ルインとマニィは憑き物が落ちた模様。トワサンガとアーミィのトップが死亡したので、残るアメリアはどうするのかというと、クリムが大統領(父親)をぶっ潰す。戦犯は全員死すべし。という過激さはいかにも御大らしい。そして恋人ミックと共に飛び去るクリム。この人も好戦派だったハズだけと考え方が変わったんでしょう。最終回で死ぬんちゃうかと思ってたけど、逆に2枚目半から2枚目になったなぁ。降参したジット団も一緒に帰還。クンに仕込んでたキア隊長は最後まで神格化されとった。ノレドはベルリに逃げられ泣く。ありゃりゃ・・・アイーダと別れメガファウナを降りる事を選んだベルリは日本に渡り、超大型新人声優の農家の爺さん(セリフ一言かい!?)に道を教わり、富士山へ。ベルリ大地に立つ!(完)


のっけから富野節全開で、ガンダムはSEEDあたりを起点している世代は置いてけぼりを喰らう超濃密富野アニメ。脚本をご本人がやってるんだからそりゃそうだ。とってもわかりにくい富野小説をそのまんまアニメにしてるようなもんだし。「クンタラと解るように外見的特徴を出してはどうか?」という問いに「そういう発想が駄目なんだよ!」と答える人なので、最初から解り易くなんて作っちゃいません。そもそも読解力なんて人それぞれだし。
構成も筋道立っているとは言い難い部分もありましたが、それを補っても余りある熱量、前向きなバイタリティ、他作品の追随を許さない非テンプレのオリジナリティ。中盤過ぎて新勢力登場、終盤で新型機いっぱいなんて普通の発想なら有り得ない。まったく先が読めないし、次にどんなシーンが来るかも予測できない。見てて飽きないし楽しかった。毎週感想書く時に内容まとまらないのでもう1回観てましたが、2度観に耐えられる作品ってそうそうないです。そしてなにより間違いなくロボットアニメしていた。全26話休む事無く激しい戦闘シーンの数々。全体の2/3くらい戦闘シーンだったぞ。73歳の爺さんが作ったロボアニメがこの尖りよう。戦闘シーン入れるのはノルマだと思ってるクリエイターは是非見習ってほしいです。まぁサンライズくらいしか出来ないクオリティでもあるんだけど。
全体的に見ると時代に即しているとは言えないし、アンバランスでいびつな作品ではありましたが、強烈な個性と魅力を放っており、消費文化に流されずに今後も語り継がれてゆく作品になったかと思われます。富野作品てもともと終わってからが評価の始まりだかんね。


■『ガンダム Gのレコンギスタ』完結! 新作にも意欲の富野由悠季総監督「神の声があればやりたい」 | マイナビニュース
始まる前は「これが最後なんじゃ・・・」と思ってたけど、もう1作くらいいける気がしてきた。元気な爺だ! 爺がレコンギスタ




アルドノア・ゼロ 最終回
姫様の休戦宣言で敗北を悟ったスレインはレムリナ姫を逃がして部下に投降命令。本人は基地と共に自爆しようとするが、部下には慕われていたようでハークライト他一部が命令無視して帰って来る。さらに伊奈帆を見つけ、決着付けるべく最後の対決。スレイプニール最終決戦仕様はアンカーと格闘武器を増設。タルシスの未来視に対しては、手数を増やして逃げ場を無くすというシンプルなもの。伊奈帆とスレインが一騎打ちしてる一方、ハークライトはデューカリオンと戦闘。けっきょく最後まで付き合うバルークルス卿も意外といい人だった。だが多勢に無勢、健闘したアレイオン部隊に敗れる。伊奈帆vsスレインもコクピットにダメージ受けたスレイン敗北。だからパイロットスーツ着ろと(略) そんなスレインを伊奈帆は助け、大気圏突入。降下した先でスレインに銃を突きつけ、1期最終回とは立場が逆転するのであった。
エピローグは、暗殺事件の首謀者はすべてスレインの仕業という事になり、アセイラム姫がアルドノア技術を地球へ提供するという形で和平が実現。表向き死亡という事になっているスレインは投獄。自分が生かされたのは全て姫様の希望だった事を伊奈帆が語りスレインむせび泣き。一度は交差した事もある3人の関係は「美しい想い出」となり軍人、罪人、女王とそれぞれまったく別の道へと進むのであった(完)


主人公とヒロインがくっつかず、ポっと出のキャラにNTRされるという、ビターな終わり方。伊奈帆と姫って2期では1度も言葉を交わしてないんだよなぁ。会った時はメカ状態だったし。様子見に地球に来たら姫とケッコンできたクランカイン卿が棚ぼた過ぎる・・・。最終回としては概ね綺麗にまとまったとは思うけど、あそこまでの事をしでかしたスレインの真意が今ひとつはっきりしない。状況から察する事は出来るけど、この辺はもうちょい明文化して欲しかった。何かやらかしそうだったレムリア姫はけっきょく何もせず。最後どうなったのかも解らない。終わり方としてはまとまっていたけど、期待してたものが観れなかったというか。
1期から、絶望的な状況から知恵と工夫を凝らして劣勢を覆すという虚淵脚本の3話までが完璧な出来で上々の滑り出しを見せ、その後はリアルロボットvsスーパーロボットというコンセプトとハッタリの効いたストーリー展開とクリフハンガーで1期終了。2期はそれに比べると戦闘シーンのフォーマットはそのままだけど、ストーリー展開としては淡々としていた印象。どっちが良い悪いという話ではなく。ストーリーの主軸がメインの3人に集約されており、世界が狭いというか、せっかくアルドノアとか古代遺跡とか良い設定あるんだから、そこら辺をもっと活かして欲しかったし、地球連合側に登場キャラ増やしてエピソードやったり、スレイプニールとアレイオン以外の機体も欲しかった。
全体的に見てもほぼ毎回戦闘シーンをしっかりやるという、スタッフがロボアニメをやってる自覚があるのはエンタメ作品のあるべき姿だし、近年ロボアニメとしては女性などの一般層に受けたのも評価できます。作品として好印象でした。小言が多いのは今後の展開に期待したいからです。続編で逆襲のスレインとか・・・ないかしら。