GFF METAL COMPOSITE ウイングガンダムゼロ［EW版］レビュー
ガンダムWのTVシリーズをエンドレスワルツ版のガンダムで再構成するというコミック『新機動戦記ガンダムW Endless Walts 敗者たちの栄光』ウイングガンダムゼロの立ち位置もアレンジが加えられています。
まずＴＶシリーズと同じ姿のウイングガンダムプロトゼロとして登場、カトルからパイロットを次々変えトラントが自爆した際に外装が大破。ピースミリオンが回収し、ウイングガンダムの外装と、トールギスFのウイングを取り付け、ウイングガンダムゼロとして生まれ変わる、という流れとなり、さらに新規にシールドが設定されネオバード形態に変形可能に。
他にもデスサイズヘルはツインビームシザースでバスターシールド装備。アルトロンはバックパックの構成がほぼTV版と同じになるなど、もともとOVA版のデザインは女性ファン層に意識して、TV版から玩具的な要素を取り払ったものなんですが、現代になってその要素を加えられる、というのも面白いといえます。
そういうわけで、メタコン版では最新設定を取り入れた現代解釈版となっております。
以下レビュー
▼正面。まずウイングを取った状態。
パネルライン毎の配色の変化、モールドの追加、マーキングと、どうかしてるぜ！ ってくらいの情報量です。
コミック版では胸部の形状が異なるので、メタコンはあくまでOVAのウイングゼロ。
▼全身ほぼ全塗装で、白はパール。他の部分もメタリック仕上げになっています。
▼ツインバスターライフル装備。
▼バスターライフル、ポージング。
▼EW版ウイングの立体物あるあるとして、バスターライフルが長いので、手首のボールジョインがヘタれたり、腕が垂れ下がったりするんですが、それを防ぐためクリア製の固定パーツが付属。
▼ビームサーベル、ポージング。
▼大気圏突入モード。
と、ここまでが我々のよく知るウイングガンダムゼロEWです。
▼メタコンでは、コミック版以降に追加された、メッサーツバーグ×６とシールドが付属。
ツバーグはRG化された際に、連動企画としてガンダムエースの付録キットとして設定されたバスターライフルの強化パーツ。
シールドはコミック版で新たにデザインが起こされた物。最終決戦前にピースミリオンで整備された際に追加。
▼フル装備状態。ツバーグは連結して腰に装着。
▼メッサーツバーグはグリップが展開し、単独でも使用可能。
▼基部パーツに３丁取り付けると、ドライツバーグ。
これも手首だけで保持するような形状なので、クリアパーツで固定します。
▼シールドに６丁取り付ける事も可能。
▼ツインバスターライフルに６丁全て取り付けた状態、ドライツバークバスター ドッペルト。
▼コミック最終話では、これでファイナルシューティングしてリーブラを破壊。
▼シールドを装備した事に変形可能になった、ネオバードモード。
▼ウイングを下方に展開させると、大気圏突入モード。
▼変形時には腰サイドアーマーが後部に移動し、小羽根が展開。腕装甲が回転、スネ装甲からスラスターが展開するなど、ウイングガンダムEWより変形箇所が増えています。
▼シールドは裏側から頭部カバーが展開、バスターライフルは後部が折り畳まれます。
▼メタコンのオリジナルギミック・ZEROモード。
▼耳、胸、肩、腕、腰アーマー、脚部の装甲が展開。
耳は差し替えですが、他の部位はスライドとヒンジで可動。
▼本体とは別に、ウイング部も物凄い展開します。
MGからウイング展開ギミックはありましたが、それよりもさらに細かく分割され、可動部が仕込まれており、わけがわからないくらい広げられます。
▼ZEROモード、ポージング。なんかもう、FFのラスボスみたいだ。
ゼロシステムを視覚的に表現したそうな・・・いや、そもそもゼロシスムって、出たり引っ込んだりするものなの？ と深く考えてはいけない。スパロボで気力140になったら発動するアレ、と考えておこう。
▼最後に、他のウイングゼロEW立体物に見られないものとして、前腕に回転可動があります。これにより前腕に付いている小羽根の干渉を避けたり、シールドのポジションを変えたりと、ポージングが非常にやりやすくなっています。
▼
しょうじきな話、購入に関しては最近になって追加された武装や変形ギミックが目当ての部分が強く、普通のウイングゼロEWのメタコン化だったら、買ってなかったと思います。
しかし実物を見て、そんなのは気持ちも吹き飛んだ。尋常じゃないくらいハイクオリティな仕上げ。過去のウイングEW立体物の難点であった「武器の取り回し」と「ポージングの固定」を解決するクリア製固定パーツというアイディア。追加要素なしでも十分通用する完成度でありました。
そして勿論、盛りに盛りまくっている追加武装とギミックによるプレイバリューの高さが異常、ずっと遊んでいられる。間違いなく、ウイングゼロEW立体物の集大成にして最高峰。これを超えるのは向こう10年はないでしょう。
27640円払った価値は十二分にあり。今わかりました、宇宙の心はメタコンだったのですね（意味不明）
