SIC 仮面ライダーオーズ タトバコンボ レビュー


平成仮面ライダー第12作『仮面ライダーオーズ/000』主人公・火野映司が変身する仮面ライダー。オーズドライバーにコアメダルをセットする事で、頭部、腕部、脚部の特性が変化するコンボチェンジによりあらゆる状況に対応可能。メダルを組み合わせパターンは100を超え、TVシリーズ、劇場版を合わせたフォーム数も歴代ライダー最多(色違い、少しディテールが違うといったものは除く) タトバコンボは変身する映司の肉体的負担が少ない事から基本形態として変身するが、とにかくコンボの数が多いので変身したら即亜種にチェンジしたり必殺技に不発が多かったりと不憫なコンボでもある。
作品的には、一見すると正統派な爽やか青年の主人公・火野映司の抱える複雑な内面や、友情とも信頼ともいえない相棒・アンクとの関係など、心理描写が細やかで他の登場人物もキャラの掘り下げがしっかりしていた印象。シナリオ面では終盤のイベント連続での盛り上がりと、「欲望」という作品テーマ、相容れなかった人間グリードとの関係、タジャドルで締めたヒーロー作品としての魅せ場など、綺麗に風呂敷を畳んだ非の打ちようのない最終回は特筆すべき作品かと。
放送終了後わりとすぐSIC化されたディケイドやダブルと比べると、放送終了1年でSIC化は少し間が開きましたが、生物的なアレンジ、劇中のギミックはほぼ再現可能など、見所の多い商品となっています。
以下、画像コメント






▼正面。背面。
元デザインがライダーとしてはシンプルな方なので、対応コアメダルの生物の意匠を加えたアレンジが全身に施されています。









▼バストアップ。胸部のオーラングサークルと各部のラインドライブはアレンジでクリア製に。
タカヘッドの頭部と首回りは、これでもかというくらい鳥類である事を強調。







▼作品のキーアイテムであるオーメダル。







▼タカ、トラ、バッタのコアメダルとセルメダルがそれぞれ付属。かなりの小サイズながらディテールはしっかり入っており、セルメダルは金属製になっています。







▼コアメダルはオーズドライバーから取り出し可能。







「変身!」 
ベルトに付いてるオースキャナーも取り外し可能。







▼鴻上ファウンデーションがオーズのための製造した大型剣・メダジャリバー。







▼ベルトのオーメダルネストにオーメダルを収容可能。







▼メダジャリバーにセルメダルを装填可能。








「セイヤー!」
セルメダル3枚を消費して空間を切断する衝撃波を放つ必殺技・オーズバッシュ。








▼腕部のトラクローは差し替え無しで展開可能。







▼クロー部は独立可動。劇中ではこれでグリードの体内からコアメダルを奪う事が多かった。







▼バッタレッグの変化状態も付属。フトモモから下を差し替えます。形状はバッタの脚そのものにアレンジ。








▼変化させたバッタレッグで最大跳躍し、両脚飛び蹴りを叩き込むタトバコンボの必殺技・タトバキック。
キック中に邪魔が入ったり、倒したと思った相手が復活したりと、基本フォームの必殺技ながら決め手になった事はほとんどなかった不憫な技。







▼SICオリジナルとして変化したトラアームが付属。肘から下を差し替えます。







▼トラクローも大型化し、肉球もついてます。これでガタキリバと比べるといまいち決め手にかけたラトラーターも強そうに見えるよね。








▼変化バッタレッグと組み合わせると、もはや人から外れた異形のシルエットに。








▼オーズの出自は、もともとオーメダルは中世ヨーロッパの錬金術によって作られたオーメダルであり、身体の各部が動物の部位を持った合成獣(キメラ)と人間の掛け合わせである、と考えるとこのようなエグイ形態になっても違和感がないです。







▼各部位はこのように分割可能。オーラングサークルも分割できて、オーメダルも取り外しできるため、亜種の再現もできます。
これで12月発売タジャドルコンボがあれば、タカジャバとタカトラドルが再現できるね。








▼SICダブルと並べてみる。どうもオーズの方がオーバースケール気味なような。









▼OCCもフィギュアーツにもスケール的にデカ過ぎた、DXライドベンダーにサイズがばっちり合います。








▼もうこれ、SICのためにあったようなもんだね!





超絶ディテールと精密な塗装、大幅にデザイン変更しても説得力のあるアレンジがもっそいカッコいい。ディケイドやダブルの時はアレンジの方向性が定まってなかった感があったけど、オーズのアレンジにはブレがないですな。定価6300円で、換装ギミックもなしとか、SIC値上げし過ぎだろうって思ってましたが、もうこのクオリティがマスプロ製品として一般販売されてる時点で、値段にも納得せざるを得ません。買って満足。
次がタジャドルだとすると順当にプトティラですかね。他のコンボは2体セットになるかWeb通販になるか・・・単品で6000円超えるからセットでも厳しいなぁ。バースはサソリとセットだとして、金属製のセルメダルをジャラジャラさせるの楽しそうなので100枚くらい付属して欲しいです。


S.I.C. 仮面ライダーオーズ タトバコンボ

S.I.C. 仮面ライダーオーズ タトバコンボ