1/72 Sv-262HsドラケンIII(キース・エアロ・ウィンダミア機)レビュー



ウィンダミア王国の空中騎士団が運用する可変戦闘機。VF系ではなく、マクロスゼロに登場したSv系列の機体。エースパイロットを意味する「白騎士」の称号を持つキースのHs型は機体カラーと頭部形状が異なる。
気持ちは解らんでもないが、口を開けば上から目線の恨み言ばかりで好感の持てる人物が少ないウィンダミア人の中でも、白騎士さんは自軍エースだったメッサーを葬るなど圧倒的な実力で強敵として君臨、相手が敵でも敬意を表す紳士的な対応など、リスペクトできる人物になってます。
製作はガシガシ変形させて遊ぶ事が主目的なので、マーキングは全てシール使用。シールを保護するためのトップコートは半ツヤで。ツヤ消しだとパーツ同士がこすれると粉が出るので。
↓以下画像とレビュー












▼ファイター形態。主翼にさらに三角形の主翼が付いているダブルデルタ翼型。






▼駐機状態。ライディングギアは差し替え式。リル・ドラケンは畳んだ主翼部分に取り付ける方式。





コクピットカバーはクリア製も付属。
ドラケンIIIは機首がバトロイド時の頭部になっており、キース機のみ形状が異なり、機首部もやや長い。





▼メッサーを亡き者にしたレーザー機銃が展開。
コクピットだけ綺麗に撃ち抜いてくれたお蔭で、本体が無事に済んでハヤテが即乗り代え可能に。






▼変形シークエンス。主翼カバーが開き、脚部が展開。





▼機体の中心ラインが腕部を構成しているという、バルキリーでもかなり特異な変形機構になっています。






▼ガウォークに変形。中心部が90度回転し腕部展開。





▼機体下部、ガンポッドをマウントしているパネルが180度回転。





主翼とガンポッドを180度回転させ、ガゥオーク形態。手首は差し替え式。







▼股関節と足首の可動範囲は確保されているため、ハの字立ちもしっかり可能。





▼ガンポッドが下部から上部に移動し、旋回砲塔として機能するのはVF-31と同じ。






▼バトロイドへの変形。中心部が折り畳まれ、機首を納めるように胴体部を構成。
従来のVF系とは違い、機首部が上下逆になっているのが特徴。







▼機首部パネルが展開し頭部に変形。胸部を閉じる際に固定用のロックパーツを取り付けます。







垂直尾翼が開いてシールドに。そして主翼を畳むとバトロイド形態。






▼ビームガンポッドは二か所がスライドして延長。







▼ポージング。股関節があんまり開かないのはしょうがないとして、可変バルキリーの立体物としては十二分といえる可動範囲かと。





▼右腕部のミニガンポッド展開は差し替え式。





▼昆虫のような頭部もけっこうな異形。慣れるとこれはこれでアリ。





メサイア、ルシファー、ジークフリード、今までキット化されたバルキリーとはまったく異なる変形になっており、シンプルなシルエットのファイターが、パネル展開して人型になっていく様は圧巻。手首は差し替え、他にも極一部に固定用のロックパーツを用いますが、余剰部はほぼ出ません。
可動部やヒンジなど負荷のかかる部分には適所ABS素材になっており、強度も十分に確保されています。何度も変形させたけど、直感的に「これはヤバイ、折れる!」と思うような部分は無かったです。
大型の変形キットにありがちな、複雑な可動部の余剰スペースからくる「ガタつき」もほぼ無いです。各形態でしっかりロックされ、軸の太さも丁度良くプラプラしたりユルユルしたりしない、絶妙なまでのクリアランス調整がもはや異次元レベル。
そしてマーキングシールが従来のガンプラのものとは違った素材になっているようで、薄くて伸縮性があり隠蔽度が高く透けない。金色のエングレービング部分は余白もないため、貼るだけで設定通りの配色になります。塗装したのはライディングギアのタイヤのみ。最近はシールも凄いんだな・・・
ジークフリードメサイアと変形が共通している部分もありアップデートな感があったけど、まったく異なる変形機構ながら一発でここまでのものを出すあたり、こちらの方が出来としては凄いと思います。