9月29日


クロムクロ 最終回
剣之介に置いて行かれ意気消沈する由希奈だったが、漢を見せた赤城から叱咤激励され、今の生活を捨て着いて行く覚悟を決める。ソフィー達学生組が協力して研究所潜入作戦決行。そこで茅原とハウゼン博士が親子という、最終回にして衝撃の事実発覚。今までの茅原の言動から「こいつの親はいったい何やっとるんだ」と思っていたが、この親にしてこの子供。納得すぎた。
セバスチャンの協力も取り付けるが、事前に細工してたとか優秀過ぎるなこの人は・・・。剣之介達が感じ悪いスカリー捜査官の罠にはまっている最中に、由希奈はメデューサ操縦してクロムクロ奪取。茅原どこまで付いて来るんだろうと思ったら 「えマジ? じゃあっちで配信するわ」 だ、駄目だこいつ・・・大物すぎる。俗物ではない、余人には計り知れない価値観の持ち主だった。
ゼルが一芝居打ってワームホールを開く時に、ポーラさんが国連の処遇について謝罪。視聴者が思っている事を代弁する人がいる、ほんとこういう細やかな部分が凄いしっかりしてるなぁ。BGMにデストピアが流れ、ワームホール開いていざ突入、となった所で剣之介と由希奈が一悶着してラブコメ夫婦喧嘩が全国生配信。ムエッタ爆笑。母との別れ。明るい雰囲気で旅立つ・・・のかと思ったらラスボス登場!  トムさんここまで出世するとはな・・・互いの意見をぶつけながらの戦闘が凄い最終決戦ぽいぞ。まぁトムさんは戦闘自体はポーズみたいなもので本気出してなかったけど。けっきょく着いて行く事はできなかった由希奈は、必ず追いつくと再会を約束し剣之介は去る。侍は振り返らず。
5年後。エフィドルグのデータを解析研究した地球人は、短期間で航宇艦を建造(エフィドルグ艦を改造?)できるほどに技術発展。生存が確認されている剣之介を調査、支援するための部隊が編制され、由希奈は約束を果たすため旅立つのであった(完)


剣之介を行かせるため仲間達が協力して送り出す、前回の流れから期待していた通りの内容で大満足。特に学生組の3バカ、特に茅原がここまでちゃんと作品に貢献する活躍をするとは・・・ただのヘイト現代っ子ではなかった。さんざん視聴者をイラつかせ「こいつら必要なのか」と思わせておいて、最後に見せ場を持ってくるという。ラストにはリタが快復する描写まであるし、最終的に全てのレギュラーキャラが丸く収まる。ここまで計算されていたシリーズ構成が見事としか言いようがない。湿っぽくならず、明るく爽やかに終わるラストも良い。5年後の世界も平和なようだし、国連の偉い人になった(ように見える)グラハムさんの尽力があったんだろうなぁ。成長したソフィーに比べ由希奈がぜんぜん変わってないのは、やっぱナノマシンの影響やね。


▼総括
ええ文句ないですわ。1話から最終回まで終始安定しており隙間なく面白かった。
良さをあげればきりがないけど、一番良かった所はキャラがちゃんと描けていた所かと。心理描写が非常に丁寧でどのキャラの言動も違和感がなく好感の持てる人物ばかり。ロボアニメとしても戦闘シーンが理詰めかつ合理的に描かれており、ツッコミどころもなく実に堅実で、どの戦闘回もハズレ無し。
古典的なSF設定が、テンプレだらけな今のアニメの中ではかえって新鮮であり、地に足の付いた雰囲気が心地良い、多くの人に愛されるであろう良作だったと思います。続きとか劇場版などは別として、P.A.WORKSは今後も機会があればまたロボアニメを製作して欲しいであります。



ストーリー再現

王道の侵略異星人ストーリーなので、他作品ともすんなり絡めそう。劇中舞台は富山県内のみだったけど、エフィドルグは侵略よりも世界中のアイテム回収優先し、クロムクロを標的として狙ってくるので、クロムクロが自軍と合流して富山から長期間離れていても特に違和感もないかと。

味方ユニット

クロムクロ
未知のテクノロジーで作られているので、他作品とのパワーバランス的には問題なし。自己修復機能があるので「HP回復」「EN回復」所持。重力制御システム搭載で劇中では軽快に動いていたので運動性も高そう。
武装は刀2本のみなので、武器リストは「超振動刀」「超振動刀(投擲)」「超振動刀(連続斬り)」とか、シンプルなものになりそう。
中盤、クロウと合体して飛行可能になり、武器に超振動槍が追加。ゼルがサブパイロットで追加され3人乗りになり精神コマンド充実。最強武器はどうしようか・・・レフィルのオーガと戦った時に由希奈が槍使った時の場面再現でいいかしら。いかにもスパロボで使えそうなカットインあったし。


■GAUS
トム/シェンミィの1号機。ソフィー/セバスチャンの2号機の2機。パワーバランスとしてはオーバーテクノロジーである重力制御装置搭載で、全長18mあるので、量産型モビルスーツとタメ張れるくらいのスペックでいいかと。


■GAUS・改
トムの1号機、セバスチャンの2号機、シェンミィの3号機の3機。改良されスペックは向上したが単座式になり精神コマンドが一人分。ソフィーは一時離脱し、後半で1号機に乗り復帰。


メデューサ
敵として登場するが、後半で味方に。クロムクロより新型なので、スペックは高い。左右対称デザインなのでグラフィック作業も楽だぜ。由希奈とムエッタは、クロムクロのサブとメデューサで任意で交換が可能。


■ロングアーム
敵として登場するが、後半で味方に。トムのカットインもヘルメット装着から素面に変更。


■オーガ
トムとシェンミィは原作最終シナリオで一時敵になるが、クリア後に使用可能に。これも左右対称デザインなので楽。ラスボスが自軍で使用できるという珍しいパターン。

特殊技能

ナノマシン
グロングルのパイロットが所持。気力ダウンなどパイロット系特殊攻撃への耐性。重症から回復したり、不老になったり、人間離れした存在になるので「SP回復」効果もあり。


■侍
「底力」の強化版。ダメージをうける程しぶとくなる。

クロスオーバー

サムライや武士が主役のロボアニメって他にあったっけ・・・・・バクシンガーとか・・・。学園モノでもあるのでフルメタと絡ませればいくらでもネタはありそう。



権利関係では、バンナムは絡んでおらず。ソフト販売はポニーキャニオン。調べてみたらロボアニメは鋼鉄神ジーグくらいしか出してないという。あれはバンダイが商品出してたからなぁ・・・。バンナムが絡んでないと2年ちょいで参戦はできるのかどうか。近年稀に見る良作ロボットアニメとなったので、是非ともスパロボでの活躍を見たい所であります。
ちなみに剣之介役の阿座上さんは、スパロボには一般兵役で魔装機神F、BX、OGMDなど最近の作品に連続出演されてたりします。