8月19日


ドラゴンクエスト11 クリア
とりあえずエンディング見ました。以下感想。




Lv54。プレイ時間82時間。サブクエストは時渡りの迷宮以外はあらかたクリアし、ラスダンで入手したレシピでフル装備した状態でラスボスに挑んだらあっけなく勝利。今までのドラクエで一番簡単だったラスボスかもなぁ。レベルはメタル系は雷光一閃突き、会心必中で簡単に倒せるので、意識してレベル上げする必要なかったし。
ラスボス戦は、グレイグがスクルトマジックバリアで防御し、手が空いたら賢者の石。主人公はゾーン必中して全身全霊斬り。マルティナはデビルモードでばくれつきゃく。セーニャは主人公とマルティナにバイキルトかけながらベホマラー。ほか3人は出番なかった。
毎回1000近いダメージを叩き出すマルティナのばくれつきゃくがとにかく強力。全身全霊斬りも800くらいなので、この二人をアタッカーにして中盤以降はボス戦で苦戦した事ないです。主人公は中盤からずっと全身全霊斬りが主力だった。初期に入手できるスキルなわりに、コスパが良くて強力過ぎたやな。数ある技や魔法の中で、けっきょく物理攻撃が最強なのはRPGではよくある事です。


▼ストーリー
「追われる勇者」という、いつもと違うシチュエーションになっているけど、やっている事は街ごとに発生する事件を解決しながら進行するいつものドラクエ。淡々とした牧歌的な雰囲気なのに、やたらシビアで教訓的なエピソードを差し込んできたりするのも実にドラクエです。
中盤で大きな山場があり、主人公の目的が達成される直前で魔王によって阻止され完全敗北。仲間とも散り散りになり、1人で魔王に征服された世界をめぐり、仲間たちと再会していく展開はFF6を彷彿とさせますな。これによって街などイベント配置が全て更新され、もう1度歩いて全てを回る必要があり、1度しか行ってないダンジョン内にもサブイベントが配置されているなど、マップの再利用が上手い。
順調に仲間たちと再会し、残りはベロニカのみ。となった時に知らされる衝撃の事実。しばらくイベント進行で葬式が行われている最中も「これ、どうにかして生き返らせるって流れなんでしょ?」と半信半疑だったけど、最後にセーニャがベロニカの能力を引き継ぐという段階になって「これはマジなやつだ」と気付く。この直近にあったカミュのエピソードで、妹が助かっているのを見た後だけにショックがでかい。RPGで仲間の離脱にこんなショック受けたのエアリス以来ですわ。
これ以外にも、主人公の故郷が滅ぼされる話、人魚のエピソード、ホムラの里での火竜の話など、およそ予定調和でない内容を過剰な演出を加えず、ほぼテキストのみで表現しているあたりは、さすが堀井シナリオだと思います。


▼システム
インタフェース周りは格段に進歩。今までのドラクエって装備品で「炎に強い」とか「回避しやすくなる」などが具体的にどのくらいなのか判別できなかったけど、今回はちゃんと数値として表示されるので解りやすい。スキルシステムもリセットができる事で育成要素に幅が出た。過去のドラクエって転職にせよスキルにせよ、育成方法に途中で後悔した事って何度もあるので、やり直しができるのは非常に良い。スキル構成をあれこれ考えるだけでも楽しい。
ゲームバランスもかなりマイルドに。今まではボス戦でバットステータスや戦闘不能になると、立ち直れくなる事が何度もあったが、今回は対処方法の選択肢が多いのでだいたい何とかなる。そのぶん難易度が下がったので一長一短ではあるけど。全体的に「ここは直して欲しい」という部分はだいたい要望に応えていると見受けられました。



メインストーリーを追う以外にも、サブイベント処理したり、拾ったレシピで鍛冶したり、モンスター図鑑の説明文が笑えるので埋めるのが楽しかったりと、やる事たくさん。
3DS版の時渡りの迷宮のサブイベントはドラクエ過去10作の世界を渡り歩く、まさにディケイド状態。ドラクエ4の世界でパテギアの洞窟でアリーナと出会い、矢印床で移動まで再現。ドラクエ5の世界では花嫁を決める現場に立ち会い、ビアンカ、フローラ、さらにスーファミグラフィック調のデボラ(DS版の追加嫁)まで登場したのには驚いた。さらに告白のリハーサルでなぜか仲間全員に告る事になって笑った。
それが作品に合わせてグラフィックがファミコン調、スーファミ調、3Dとそれぞれ違うのだから、これだけの要素でゲーム1本作れるんじゃないかというくらい濃いです。



数少なく「これは如何なものか」と思った部分がひとつ、ヒント過剰すぎ。次にどこへ行って何をするのか、それはもうくどいほど説明がある。以前なら断片的に散らばっているヒントを自分で考えるのも楽しみのひとつだったけど、今の時代って、そういうのはストレスだと判断されるんですかねえ。



BGMも過去作の曲がイメージに合った場面で効果的に使われたりと、本当にドラクエ30周年の集大成といえる内容。個人的にシリーズでも上位にくる出来だと思います。ゼルダBOWもそうだったけど、30年も続いて最新作がファンの期待に応え、美化されている過去作よりシリーズ内評価に大きな更新が行われるのは凄い事だと思うのです。
んで、エンディング見たあとも普通にゲーム進行。さいごのカギだってまだ取ってないし、むしろこれからが本番。しばらくドラクエ漬けの日々は続きそうです。