NXEDGE STYLE ファントムガンダム レビュー



「人が…人にこんな こんなことをしていいわけがないんだああっ!」


機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』主役機。木星帝国が開発した「サウザント・カスタム」のうちの1機。惑星間航行を目的としたMSで、ミノフスキー・ドライブシステムが搭載されているが、木星帝国の技術では「光の翼」を完全に再現できないため制御が安定せず、全身に設けられた放出口から余剰エネルギーが「ゆらめいて」見える事から「ファントム・ライト」と命名される。またOSにバイオ・コンピューターを搭載しているが、解析が不十分なため起動すらできない。可変機構がありながら途中で頓挫しロックが掛けられているなど、完全な失敗作として放置されていたが、機体を強奪したファント・ボーがバイオコンピュータの解析に成功、様々な不具合にもその都度対応し、以後彼の乗機となる。F99レコードブレイカーとアマクサがベースになっているため、ガンダムのような外見をしているが正確にはガンダムではなく、フォントが内心そう思っているだけだったが、ザンスカール帝国のキゾとの最終決戦の前に改修された際に正式に「ゴーストガンダム」と名付けられる。
ストーリー序盤の戦闘は、カーティス(トビア)がクロスボーンX-0で活躍し、主人公であるフォントは戦闘にあまり参加しない(乗機はザクIIだし)という展開は、前作を彷彿とさせ、いずれ主人公機が登場するのだろうと読者に思わせて中盤、満を持して登場。問題だらけの欠陥品をニュータイプではない普通の人間が知恵と工夫でモノにしていく展開は熱いものがありました。続編である『DUST』ではカラーリングが緑に戻って再登場、あえて敵のように振る舞うフォントと共にさらなる活躍が期待されます。
↓以下レビュー







▼正面。背面。
ガンダムっぽいけどガンダムじゃない。むしろヒュッケ(略 ミノフスキードライブをパクった機体としてはザンスカールのザンスパインもあり、そっちに近い。
全身グリーンというカラーリングは主役機としては珍しい。長谷川先生の作品では以前にもダイ・ソードがあるけど。






ミノフスキードライブ展開。頭部の排出口から漏れる余剰ビームがV字アンテナのように見える。






▼フレイムソード。
腰サイドアーマー内部に収納されているビームサーベルで、ビームを発振しない状態ではヒートダガーとして使用可能。






ミノフスキードライブ最大放出状態「ファントム・ライト」 全身にIフィールドが発生し、強力なビーム防御性を発揮。







▼フレイムソードの名前の由来は、ビームサーベルがファントムライト展開時は出力が安定せず、ゆらめているため。





▼頭部は強制放熱しフェイスオープン。
クロスボーンシリーズ、というからF91からの定番要素であり、本編では初登場時、子供をギロチンにかけるという非道に歯を剥き出しにして怒っているように見え、実にカッコ良いのです。





▼頭部は額とマスク部で分割され、差し替える方式。
マスク部のパーツ割りは実に精密で、頭部が大きいディフォルメ体型だからできる構造といえます。





カッチリとした造形と精密なモールドで、ディフォルメ体型でも十分にカッコイイ。差し替えによるエフェクトパーツによるプリバリューも高いです。武装はフレイムソードだけでなく、バタフライバスターも欲しかったですけど。
可動部は簡素なパーツ構成で保持力もあまりなく直立も難しいため、スタンドで浮きっぱなしが基本になりそうです。

待望のファントム初商品化、という事で購入しましたが、ディフォルメ可動フィギュアとしての出来は満足のいく出来であります。あとはやっぱリアル頭身のが欲しいのです・・・GVSにも参戦したし、これらが試金石となってニーズが高まれば良いのですが。できれば変形可能なMG Ver.ka希望。