HGUCジュアッグ(ユニコーンVer) レビュー


ファーストガンダム放送終了後のガンプラブーム絶頂期に作中に登場するMS、MA、戦艦、キャラクター、さらにジオラマセットとかカットモデルとか、ありとあらゆるものをキット化し尽くしてもう出すネタが無くなった際に、作中でボツになった機体を出してしまえ、という発想から生まれたのがこのアッグシリーズ。富野監督が描いてた物凄い大雑把なラフ画を元に大河原氏がクリンナップしたデザイン画は、当時のチビっ子達から見ても「これはちょっと違うんじゃないだろうか」と思わせるものだったそうな。そりゃキットが発売された1982年といったらダグラムとかザブングルとかマクロスとか放送してたし、それらと比べるとリアルロボットというよりはどう見てもメカ鉄獣にしか見えなかったわなぁ。だが、ガンプラだからそれなりに売れたようで、このボツメカキット化からさらに劇中メカの本編未登場バリエーションという発想となりMSVへと繋がるわけです。
そんなわけで長らくネタ機体として愛されていたアッグシリーズの中距離支援用の子がまさかのUC登場してHGUC化という超絶サプライズ。つかこれキット化する前にバイアラン・カスタムの方が先じゃね? いや、こっちでもいいんだけども。
↓以下画像コメント。スミ入れしてシール貼ってます。









▼正面。ちなみにアッグシリーズの仲間たちであるアッグガイ、アッグ、ゾゴックは1/144 1/100で発売されてますが、なぜかこの子だけ1/100が発売されていません。







▼背面。








▼頭部モノアイが可動。モノアイ部はHGUCゾックで採用されたゲージがプリントされたPET樹脂性カバーを取り付けます。







ぞうさんの鼻、ノーズ部は内部にリード線を通すことで自在に可動。動かしてどうするのかは不明だけど。







▼1/144キットのパッケージのポーズ。







▼ジュアッグのアイデンティティである「中距離支援用」を体現する主武装・3連装ロケットランチャー。本来は320mmロケット弾を発射するけど、UCでは小型で速射式のものに換装されていた模様。







▼胴体部の開口部は用途不明の謎の穴だったけど、UCではビーム砲を発射。







▼ロケットランチャーは3本個別に可動。さらに付け根がボールジョイントになっているので表情付けも可能
劇中ではこれでネモのビームサーベルを防ぎつつ、打突で倒していたので、かなり硬度のある材質なんだろう。







ジムIIIと対決。ビームジャベリンはROBOT魂ガンダムから流用。







▼ジムII、ジムIIIと並べてみる。全長17.4mなので思ったより小さい、というか劇中でのサイズ比がオーバースケール気味に描かれていたようで。
いや、もしかすると中身も外側も完全新規に作られたUC.0096仕様のジュアッグなのかもしれない!







▼楽しいアッグ谷のなかまたち! みんなもジャブローへおいでよ!





脚部の構造がシンプル過ぎてポーズらしいポーズつけれませんが、出来うんぬんよりもHGUCフォーマットでジュアッグが発売されたという事実が重要。
これが出るとなると相方である格闘戦用のアッグガイのキット化を期待せずにはいられませんが、アッグシリーズといってもパーツ流用できる部分といったら、あの大雑把な蛇腹脚くらいという共通点の少なさ。出るかどうかはジュアッグのセールス次第といった所だろうけど、なんとかアッグシリーズ全制覇して欲しいもんです。

HGUC 1/144 MSM-04G ジュアッグ(ユニコーンVer.) (機動戦士ガンダムUC)

HGUC 1/144 MSM-04G ジュアッグ(ユニコーンVer.) (機動戦士ガンダムUC)